若手が育ち続ける組織の作り方 

8/6(土)に開催された若手が育ち続ける組織の作り方のアーカイブ動画です。株式会社サイバーエージェント 常務執行役員CHOの曽山哲人さんをゲストにお迎えし、「若手が育つ自走サイクル」の作り方や、失敗を許容する文化を醸成するためのポイントを深堀りしました。

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チャプター

00:11 イントロダクション
06:15 本日のテーマについて・チェックイン
14:58 登壇者自己紹介・『若手育成の教科書』執筆の背景
21:38 「若手が育つ自走サイクル」とは?
36:53 「ダメ抜擢」と「良い抜擢」の違いとは?
43:30 若手に期待をかけるときの必殺技
54:19 前半サマリ・ディスカッション
01:05:50 失敗カルチャーのつくりかた
01:13:59 成功体験によって、失敗しづらくならないために
01:17:50 曽山さんの今後の探究・実践テーマ:「期待の連鎖」を生むには
01:30:20 ラップアップ・今後のイベントについて

今週のポイント

・まず、若手が育つ自走サイクルの4つのステップ:抜擢→決断→失敗→学習を紐解いた。特に、4つのステップの中でも、”抜擢”が鍵となると曽山さんは言う。
・抜擢とは期待をかけて何かを任せること。抜擢に対してハードル高く感じるかもしれないが「今は取り組めていないが、チームの目標達成に必要なアクション」=ノーリスク・ハイリターンの取り組みを任せることが第一歩だと伝えた。
・しかし、何を任せてもいいというわけではない。「若手をHowマシーン化する”ダメ抜擢”と良い抜擢の違いは?」という安斎の問いに対し、「良い抜擢の場合、1〜2週間のうちにも自発的に新しいことに取り組み始める(=自走する)」と曽山さんは答えた。
・また、若手に期待をかける時の必殺技を問われた安斎と曽山さん。安斎は、「その人自身が何者になっていきたいのか?」という観点とキャリア上の役割の結びつきを考えるという。曽山さんは、「本人にとっての”明るい未来”が見えるか?」が鍵になると伝えた。
・後半では、失敗を許容する文化づくりのコツを伺った。曽山さんはまず、致命的な失敗(=想定外の業績のマイナス)を生まないことが重要だと指摘。そのため、サイバーエージェントでは、失敗基準を明文化しているという。また、致命的な失敗を予防し、抜擢を成果につなげるためには、抜擢後の関与の度合いを上司側がコントロールする必要があると伝えた。
・さらに、失敗した後のチャンスの作るための工夫として、労うこと・恥をかかせないことを挙げた。失敗しても敗者復活し、成功した事例を増やしていくことが重要であり、それが一人一人の主体性につながるとまとめた。

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出演者

株式会社MIMIGURI リサーチャー/ファシリテーター

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士前期課程修了。立教大学大学院経営学研究科博士後期課程在籍。人と組織の学習・変容に興味を持ち、組織開発が集団の創造性発揮をもたらすプロセスについて研究を行っている。共著に『M&A後の組織・職場づくり入門:「人と組織」にフォーカスした企業合併をいかに進めるか』がある。

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

X(Twitter)noteVoicyhttp://yukianzai.com/

日本赤十字看護大学卒業。在学時から「対話(dialogue)」という物事への意味付けに着目したコミュニケーション手法に関心を持ち、ワールドカフェやOSTなどの対話の場作りを多数実践。卒業後はフリーランスファシリテーターとして4年間の武者修行を経験した後、株式会社ミミクリデザインの立ち上げに参画。少人数〜数万人規模の組織にて、組織理念のデザインや浸透(自分ごと化)を対話型ワークショップで支援するコンサルティング業務に従事。現在は専任の組織人事として社内の組織開発/人材育成を担当している。

株式会社サイバーエージェント 常務執行役員CHO

上智大学文学部英文学科卒。高校時代はダンス甲子園で全国3位。1998年に株式会社伊勢丹に入社し、紳士服の販売とECサイト立ち上げに従事。1999年に当時社員数20名程度だった株式会社サイバーエージェントに入社。インターネット広告事業部門の営業統括を経て、2005年人事本部長に就任。現在は常務執行役員CHOとして人事全般を統括。キャリアアップ系YouTuber「ソヤマン」としてSNSで情報発信しているほか、「若手育成の教科書」「クリエイティブ人事」「強みを活かす」などの著作がある。

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