7/9(土)に開催された『リクルートの「心理学的経営」に学ぶ:個の衝動を活かす組織マネジメントの真髄』のアーカイブ動画です。今回は、株式会社リクルートの人材・組織開発室の室長を務める堀川拓郎さんをゲストにお招きし、リクルートカルチャーのルーツとも言える”心理学的経営”について解説いただきました。また、マネジメントにおける”心理学的経営”の活かし方も深掘りしています。
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※本イベントについては、都合により資料の公開はありません。
チャプター
00:11 イントロダクション・チェックイン
14:50 ゲスト自己紹介・リクルートグループについて
20:14 リクルートカルチャーのルーツ:心理学的経営・リクルートの歴史
31:13 自己組織化を促す人・組織マネジメント:①自律的な個の発現
38:07 自己組織化を促す人・組織マネジメント:②あるがままの個の受容
50:00 自己組織化を促す人・組織マネジメント:③組織の環境適応を高めるマネジメント
57:04 リクルートのカルチャーと心理学的経営・内発的動機を高めるマネジメントとは
01:08:09 自己決定性とカオスを生む仕組みを両立する
01:12:14 チームの協働と共創をうむCO-EN構想とは
01:20:54 「個」から「チーム」への転換を経て
01:31:37 ラップアップ・今後のイベントについて
今週のポイント
・まず「心理学的経営」の意味とそのルーツを伺った。「心理学的経営」とは、個人の内発的動機を生かした経営のあり方だ。心理学にバックグラウンドをもつリクルートの創業メンバーが考案し、事業拡大・組織拡大を続ける中でも実践されてきた。
・個人の内発的動機を高めるマネジメントととして、【自律的な個の発現】のため、「個人の挑戦に制約を設けない」「失敗を許容する」ことにより、メンバーの自律を促している。【あるがままの個の受容】のために、多様なメンバーを受け入れ、共同体意識を育むことで、心理的安全性を担保している。また、組織の環境適応を高めるため、【意図的なカオスの創成】も欠かせない。管理主義や同質性を退けるべく、カオスを活性化させる施策を積極的に行っている。堀川さんはこれらを総合的に解釈・アップデートする取り組みを続けている。
・リクルートの「心理学的経営」において何よりも重要なのは、マネジメントの中で、メンバー自身の自己決定性や自己有用性、社会的承認をいかに育むかだと堀川さんはいう。そのためには、マネージャーの「要望と共感」のバランスが重要だ。マネージャーは、メンバーが頑張れば達成できる目標を見極め、設定し、支援する必要がある。併せて、その仕事の重要性や、メンバーにとっての価値を丁寧に伝えることを忘れてはならない。
・最後に、2021年の経営統合について伺った。この統合では、「自らの強みを発揮しようとする自律的個人が集い、社会に必要な価値創造の限界を、チームの集合知で超えていく」ことを目指し、人材マネジメントポリシーや、進化のスパイラルモデルが作成された。
・この統合で堀川さんは、改めて「チーム」を掲げた理由の一つとして、チームとして個を捉えることにより、弱みに着目するのではなく、「個々の強みを持ち寄り、生かす」という人材開発の転換が生まれる点について触れる。「弱みと表裏一体」とも言われる強みを、いかに発揮していくかが重要だとまとめた。
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