“カネ”と”ヒト”の矛盾を乗り越える:「中二階の原理」とは?

2024.02.19/24

事業における攻めと守りの矛盾、現場の人材育成における矛盾など、CULTIBASEではこれまで、組織のさまざまな矛盾について扱ってきました。

企業組織において欠かせない経営の構成要素である「カネ」と「ヒト」にも、本質的な矛盾があります。

今回は、カネとヒトの矛盾に着目し、乗り越えるための原理を提案する、注目の論文「カネの結合体とヒトの結合体の二面性」(伊丹 敬之氏/一橋大学 名誉教授)を紹介します。

企業の本質を見直すと、企業の支配権力は株主がもっている(カネ)一方で、働く人々(ヒト)に対する金銭的報酬も必要になるという、せめぎ合いが生じています。同様に、「企業統治」に関しても、カネとヒトのせめぎ合いが生まれます。この二面性の矛盾に目を向けているのが本論文です。

今回は中二階の原理とは何か、論文を元に解説し、この原理を考える意義や、自社に照らし合わせて考えていただきたい問いをお伝えします。

これからの経営に必要な考え方を知りたい方、企業におけるカネとヒトの本質的矛盾について考えたい方などにおすすめです。

 

 

登壇者

東南 裕美(株式会社MIMIGURI リサーチャー)

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士前期課程修了。立教大学大学院経営学研究科博士後期課程在籍。人と組織の学習・変容に興味を持ち、組織開発が集団の創造性発揮をもたらすプロセスについて研究を行っている。MIMIGURIでは、研究機関部門の一員として、組織開発に関する基礎研究とコンテンツ開発を行う。共著に『M&A後の組織・職場づくり入門:「人と組織」にフォーカスした企業合併をいかに進めるか』がある。

パッケージ

テーマごとにコンテンツを厳選してまとめました。

もっと見る