組織の創造性は測れるのか?

2024.03.18/44

新規事業開発やイノベーション戦略、チームづくり、日々の業務改善まで、昨今の企業組織ではさまざまな場面で「創造性」が求められています。

一方で創造性とは、曖昧なイメージがあります。企業においてそれを高めたり、評価・測定したりする具体的な取り組みはまだまだ少ないのが現状です。

そもそもそのような曖昧なものを「測ることはできるのか?」と考える人も多いのではないでしょうか。

今回のゲスト、石黒千晶さん(聖心女子大学 現代教養学部 心理学科 専任講師)は「創造性を測定することはできます。しかし単一の”創造性テスト”のような、それだけですべて測れるようなものは存在せず、どのようなタイプ・側面・領域で測定するのか考える必要があります」といいます。

つまり創造性は、多面的な要素をもっています。どのような要素をもっているのか、そして誰が測るのかについて深めることで、創造性という概念の解像度を上げていきます。

紹介する文献は『Handbook of Organizational Creativity: Individual and Group Level Influences』に掲載されている一部の論文。本書は、組織の創造性に関する最新の研究知見がまとまったハンドブックです。

本動画は、
・組織やチームの創造性について考えたい
・創造性という概念の解像度を上げたい
といった方におすすめです。

 

ゲスト

石黒 千晶(聖心女子大学 現代教養学部 心理学科 専任講師/株式会社MIMIGURI リサーチパートナー)

2017年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学.博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、玉川大学脳科学研究所嘱託研究員、金沢工業大学情報フロンティア学部心理科学科助教を経て、現在は聖心女子大学現代教養学部心理学科専任講師。創造性や芸術に関わる心的過程の測定、また、芸術活動や創造性教育の効果測定について研究している。

 

パーソナリティ

東南 裕美(株式会社MIMIGURI リサーチャー)

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士前期課程修了。立教大学大学院経営学研究科博士後期課程在籍。人と組織の学習・変容に興味を持ち、組織開発が集団の創造性発揮をもたらすプロセスについて研究を行っている。MIMIGURIでは、研究機関部門の一員として、組織開発に関する基礎研究とコンテンツ開発を行う。共著に『M&A後の組織・職場づくり入門:「人と組織」にフォーカスした企業合併をいかに進めるか』がある。

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