1/28(土)に開催した「CULTIBASE Radio SPECIAL LIVE:組織の可能性を広げるファシリテーターの成長とは?」のアーカイブ動画です。CULTIBASEでは「Facilitation Radio」と題し、これまで全44回に渡り、人々の創造性を引き出すファシリテーターとして活躍するための知見や探求を発信してきました。今回はそんなFacilitation Radioから、和泉裕之(株式会社MIMIGURI HR)、渡邉貴大(株式会社MIMIGURI ファシリテーター)が登壇し「組織の中でファシリテーターとして成長するとはどういうことか」をテーマに考えました。
「組織の可能性を広げるファシリテーターの成長とは?」のチャプター
14:58 チェックイン:ファシリテーションが必要な場面とは?
20:10 ファシリテーションとは何か?
28:43 MIMIGURIが考えるファシリテーション
31:12 組織ファシリテーターとは
43:52 組織ファシリテーターとしての成長とは?〜垂直的成長が求められる〜
55:34 組織ファシリテーションの「成長」を捉える3つの問い
1:14:43 Facilitation Radio お便りコーナー
「組織の可能性を広げるファシリテーターの成長とは?」のポイント
- 導入として、ファシリテーションが必要な場面について話された。渡邉は、人が集う場で関係性や学びを生むためには、常にファシリテーションの機能が必要だと主張する。これを受けて、水波はファシリテーションだと思っていないがファシリテーションに近いことを行っている人は多くいると語り、通常時とプロジェクト炎上の際など非常時で求められるファシリテーションも異なるかもしれないと語る。
- 続いてそもそもファシリテーションとは何か、について説明された。一般的にファシリテーターとは、人と人の関係性を結び、互いのコミュニケーションを容易にしつつ、(中略)目的達成を促進していく人間のこと、と定義される。しかし狭義、広義でファシリテーションが指す範囲は異なるといい、規模の大/中/小で階層が切り分けられると和泉は指摘する。
- さらにMIMIGURIにおいては、組織の創造性を発揮するための見取図である「Creative Cultivation Model(CCM)」に基づき、組織の創造性を発揮させ対話を促進しボトムアップで変革を起こす方法論の総称として組織ファシリケーションという概念を探索していると和泉は語る。
- 渡邉はこれを受け、規模によってファシリテーションの場面や人数は異なるが誰がファシリテーションをするのだろうか?という問いかけを行った。結論として、自分で全てやろうとするのではなく各々が当事者意識を持ち、かつ得意技を補いながら仲間とともにファシリテーションすることが重要だと主張した。
- 続いてファシリテーターの熟達として、垂直的な成長が求められると渡邉は語る。知識やスキルの獲得が水平的な成長だとしたら、垂直的な成長は認知や物の見方をアップデートすることを指す。組織ファシリテーションをする上では、個人の技術だけでは限界があり、多様な個性を活かし合うものの見方や長い時間軸でものごとを捉える力が必要だと語った。
- 最後に、リスナーから寄せられたお便りを拾いながら議論を深めた。「ファシリテーターの重要性を社内で理解してもらうには?」「参加者やファシリテーター自身の鎧をいかに外すか」など、渡邉や和泉の経験も交えて語られた。総論として、ファシリテーターが向き合う対象は個人の具体的な行動ではなく、場やプロセス等の環境に目を向けていくべきではないかと水波はまとめた。