CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio Failitationの44回目では、株式会社MIMIGURIのFacilitatorである渡邉貴大と同社でHRを務める和泉裕之が、『組織の対話力を鍛える「内省・開示・すり合わせ」のコツ』をテーマにディスカッションしました。
- CULTIBASE Radio マネジメントの113回目では「組織の対話力を支える“見えない筋肉”の鍛え方」というテーマで株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と代表取締役Co-CEOのミナベトモミのディスカッションが行われた。その中で対話においては前提のすり合わせが非常に大切であり、前提すり合わせに至る「内省・開示・すり合わせ」のコツを渡邉に言語化してほしいとの要望があげられた。
- 渡邉は「内省・開示・すり合わせ」の各フェーズにおいて、自身が認知していないバッドパターンを認知することが対話筋を鍛えることにつながると語る。
- 内省におけるバッドパターンとして、和泉は何か問題が起きた時に自分自身と問題を切り離せないことで認知バイアスが発生し振り返りが阻害されることがあると語る。
- また、開示におけるバッドパターンとして渡邉は「言語化が緩い」ことがあると指摘する。自分の中で解釈を持っていない生煮え状態の言葉をつかって開示をしても、相手も自分もわからない状態に陥るためだ。しかし、生煮えの状態でも言語化して初めて前提の違いに気づくこともあるので、生煮えで開いて(互いにわかった気にならず)探索していくスタンスが大事なのではないかと主張する。
- さらに、開示におけるもう一つのバッドパターンとして、渡邉は「わからないことを伝えられない」ことがあると指摘する。和泉は、「わからないことを伝えられない」背景には、わかっていない自分が悪いと思ってしまうことやわからない人とのジャッジへの恐怖があると語る。こうしたバッドパターンは個人の癖として完結させず、組織的に無くしていく必要があると結論づけた。
- 「内省・開示・すり合わせ」は一方向のプロセスではなく、何度も往復するプロセスだと渡辺は言う。では往復のプロセスを通して創造的対話に辿り着くにはどうすれば良いのだろうか?和泉は探究的対話のスタンス、つまり何かをすり合わせた先が未来にベクトルが向いていることが大切だと語る。未来に対してのウィルを互いに出し合うことで、自分や自分たちのポテンシャルに対してより価値を見いだしていくような話し合いを行っていきたいと締め括った。
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