イノベーションを“連打”するために必要なのは?──新規事業と「学習する組織」

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約50分

【こんな方におすすめ】

  • 新規事業の立ち上げに携わる方
  • 新規事業を生み出す仕組みや組織づくりに関心のある、経営・マネジメント層、企画系部門や人事部門の方

新規事業が”実る”組織は、そうでない組織と、何が違うのでしょうか。

「アイデアを提案しても、なかなかそれが評価されない」
「チャレンジしろと言われても、損をするのが目に見えている」

新規事業開発を担当する若手の多くがこぼしがちなのが、こうしため息。
一方で、経営・マネジメント層に目を向けると、

「社員から積極的な提案が出てこない」
「主体性のある社員ほど早く転職してしまう」

など、まるで若手のアイデアなど見えていないかのようなコメントが散見されます。

アイデアによって組織を良くしたいと思っている気持ちは同じのはず。
にも関わらず、こうしたすれ違いが起こるのはなぜなのでしょうか。

2024年5月17日に発売された小田裕和による書籍『アイデアが実り続ける「場」のデザイン』では、こうした問題の原因を「組織の構造」の観点から捉え、「組織の中でアイデアが育ち、実るような”土壌”をいかに耕していくか?」というテーマで論じています。

本番組では『アイデアが実り続ける「場」のデザイン』の中に収録された、8名の豪華ゲストとの対談の模様を順次お届けします。第4回となる今回のゲストは、『学習優位の経営』や『パーパス経営』などの著書で知られる名和高司さん(京都先端科学大学大学院教授/一橋大学ビジネススクール客員教授)。「大企業からイノベーションが生まれるために必要な学習と”組織DNA”の磨き方」といったトピックスでお話を伺いました。

▼名和先生に以前ご登壇いただいた際の動画はこちら

イノベーションは「学習」から生まれる:自社の本質的な強みを磨く、メビウス・モデルとは?

イノベーションは「学習」から生まれる:自社の本質的な強みを磨く、メビウス・モデルとは?

※本対談は書籍執筆中に行われました。スライド等の情報はその時点のものであることをご留意ください。

[チャプター]

00:11 新規事業は組織アイデンティティの自己革新的営みである
04:28 メビウスモデルによって”組織DNA”を磨く
08:47 なぜ企業は「学習優位性」を重視することができないのか?
16:23 組織DNAの”学習”が促進・共有されるために必要なこと
25:30 リクルート流・アイデアを事業化するための3条件
33:45 組織全体が新規事業創出に前向きであり続けるためには?
41:06 大企業に必要な「学習を通じたイノベーション創出」の姿勢を持ち続けるために

[今後の配信スケジュール]

※以下敬称略

第1回
「やればやるほど疲弊していく」──新規事業の「土」を汚染するもの
ゲスト:守屋実(新規事業家)

特別回|イベントアーカイブ
新たな事業が生まれ続ける組織のつくり方
ゲスト:宇井吉美(株式会社aba 代表取締役CEO)、守屋実(新規事業家)

第2回
「失敗が組織の土壌を豊かにする」──新規事業を育む「発酵」
ゲスト:ドミニク・チェン(早稲田大学文学学術院教授)

第3回
新たな事実は、推し合う文化から生まれる?──新規事業を「評価する側」のアップデート
ゲスト:安斎勇樹(株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO)

第4回
イノベーションを”連打”するために必要なのは?──新規事業と「学習する組織」
ゲスト:名和高司(京都先端科学大学大学院教授/一橋大学ビジネススクール客員教授)

特別回|イベントアーカイブ(9/2公開)
組織のアイデアを枯らす負のスパイラルとは?

第5回(9/3公開)
アイデアが「やってくる」ためには?──「中動態」と「ソース原理」から考える
ゲスト:山田裕嗣(株式会社令三社 代表取締役)

第6回(9/17公開)
「ある」があふれる世の中で、新しい価値をつくる──新規事業と「価値の格」
ゲスト:徳谷柿次郎(株式会社Huuuu代表取締役)

第7回(9/23公開)
「課題に恋をして、意志を持った愛に変えていく」──新規事業に不可欠な”課題のストーリー”
ゲスト:佐渡島庸平(株式会社コルク代表取締役社長)

第8回(10/1公開)
「助けて」に自分を開く──アイデアが生まれる「場」
ゲスト:横石崇(&Co. 代表取締役/プロジェクト・プロデューサー)

[書籍の詳細・ご購入はこちら]
アイデアが実り続ける「場」のデザイン 新規事業が生まれる組織をつくる6つのアプローチ
https://www.amazon.co.jp/dp/479818375X

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出演者

小田 裕和
小田 裕和
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千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。

名和 高司
名和 高司
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京都先端科学大学大学院教授/一橋大学ビジネススクール客員教授

東京大学法学部卒、ハーバード・ビジネス・スクール修士(ベーカースカラー授与)。三菱商事の機械(東京、ニューヨーク)に約10年間勤務。 2010年まで、マッキンゼーのディレクターとして、約20年間、コンサルティングに従事。自動車・製造業分野におけるアジア地域ヘッド、ハイテク・通信分野における日本支社ヘッドを歴任。日本、アジア、アメリカなどを舞台に、多様な業界において、次世代成長戦略、全社構造改革などのプロジェクトに幅広く従事。
2010年6月より、一橋大学大学院国際企業戦略研究科特任教授に就任。2022年4月より、京都先端科学大学国際学術研究院教授に就任。