なぜ今「チームレジリエンス」が必須科目なのか?:個の力に頼らず、不確実性に対処するための方法論

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約102分

2/5(土)に開催された『なぜ今「チームレジリエンス」が必須科目なのか?:個の力に頼らず、不確実性に対処するための方法論』のアーカイブ動画です。不確実でストレスフルな時代を迎える中で、個人のレジリエンスをチームで支えるためのアプローチが模索されています。 本イベントでは、そうした「チームレジリエンス」を高めるための最新の研究知見や方法論を講義・探究しました。

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チャプター
00:11 登壇者/本日のテーマ紹介
15:38 チーム・レジリエンスが必要な理由:ストレス感情と複雑性の関係
31:22 チームレジリエンスのプロセスの全体像
36:35 チームレジリエンスのプロセスの具体例
47:39 セルフレジリエンス(1)(2):セルフケア ・問題の解釈
57:50 チームレジリエンス(1):景色の共有
01:06:49 チームレジリエンス(2):課題の定義
01:13:55 チームレジリエンス(3): 対処の実行
01:22:04 チームレジリエンス(4): 教訓の獲得
01:33:45 クロージング・今後のイベントのお知らせ

今週のポイント
・「いかにストレスから身を守り自分の心をケアするか」は、現代に生きる私たちにとって切実な課題となっている。
・そもそもストレスとは、その原因となる出来事の「刺激の強さ」よりも、いつ起こるか分からないという「不確実性」によって生まれるもの。しかし、私たちはその「不確実性」よりも自身のストレス感情に対処しようとしてしまう。
・「困難な状況に直面しても、挫折から立ち直り、前進し続けることができること」と定義されている「レジリエンス」。これを個人ではなく、チーム全体で高めていくことが重要ではないだろうか?
・”チームレジリエンス”は、個人個人が担う「セルフケア」「問題の解釈」とチーム全体が担う「景色の共有」「課題の定義」「対処の実行」「教訓の獲得」という計6つのステップに分かれている。
・レジリエンスとは、チームレベルで経験学習を行う手法でもある。ストレスの原因となった不確実な出来事に対して、チーム全体で本質的に対処することで、学びが生まれたり、チームの関係性改善に繋がったりもする。

先々週のイベントでは、先行き不透明なVUCA時代の経営層が組織をリードするためにはどのような姿勢が求められるのかを主なテーマに議論を重ねていきました。

しかし、不確実性の影響を受けるのは経営層だけではありません。価値観の多様化する昨今、私たちがいま直面するコロナ禍によるさまざまな問題をはじめ、”正解”を定義しづらい複雑な問題がにわかに増大しています。

本イベントでは、「不確実性によるストレスに、チームとしてどう向き合うか」を中心テーマとして、「レジリエンス」という概念を切り口に探究しています。レジリエンスとは、困難さや挫折から立ち直り、前を向くことやそのための力のこと。

また、レジリエンスは周囲の人や環境の力を借りることで、さらに高いレベルで獲得することが可能だとされています。そのため、うまく活用すれば、集団でレジリエンスを高め合う、不確実性に強いしなやかなチームをつくることもできるはず。そのためのヒントとなる最新の学術的知見を提供しています。ぜひご覧ください。

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出演者

筑波大学ビジネスサイエンス系助教/株式会社MIMIGURI リサーチャー
東京大学大学院 学際情報学府博士課程修了後、同大学情報学環 特任研究員を経て、現職。MIMIGURIではリサーチャーとして、組織行動に関わる研究に従事している。研究キーワードは、レジリエンス、ジョブ・クラフティング、チャレンジストレッサーなど。著書に『チームレジリエンス』がある。

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株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

X(Twitter)noteVoicyhttp://yukianzai.com/

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