マネジメントの新潮流「心理的資本」とはなにか?

7/2(土)に開催されたマネジメントの新潮流「心理的資本」とはなにか?のアーカイブ動画です。不確実性の高まる現代において重要視されつつある「心理的資本(PsyCap)」。その定義からマネジメントにおける活用方法までを探求しました。

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チャプター

00:11 イントロダクション・登壇者自己紹介
06:52 本日のテーマについて・チェックイン
14:03 心理的資本(PsyCap)を構成する4要素・よくある誤解
27:06 質疑応答:4要素の関係性・PsyCapが与える影響とは
36:12 なぜPsyCapが重要なのか・池田が研究する理由
43:24 PsyCapは開発できるのか・PsyCapが溢れる職場づくり
58:46 サマリ・質疑応答:心理的資本を組織で生かすには
01:05:19 経営資本と心理的資本の関係・ポジティビティが注目される理由
01:15:16 心理的資本の他の候補
01:19:29 心理的資本を「高める」とは・マネジメントに活かすには
01:26:25 ラップアップ・今後のイベントについて

今週のポイント

・VUCA時代と言われる今、組織が変化に柔軟に対応し、創造性を発揮するための資本として、心理的資本(以下PsyCap)が注目を集めている。PsyCapとは、個人のポジティブな心理的な状態を指し、以下の4要素で構成される。
①Hope(希望)…目標思考のエネルギー ・目標達成のための計画
②Efficacy(効力感)…「自分は〇〇ができる」という領域固有の自信
③Resilience(回復力)…困難から立ち直る力
④Optimism(楽観性)…自分の現在および将来の成功についての、現実的にポジティブな期待
・また、PsyCapは可変性であり、上司との関係性や職場環境などに影響されると明らかになっている。そのため、PsyCapを育もうとする際には、PsyCapの低い個人を責めるのではなく、個々がPsyCapを高く保ちながら働ける方法を、組織として探求する姿勢が重要だと池田は伝えた。
・その上で、池田は4要素の育み方を下記の通りまとめている。
①Hope…ビジョンやミッションを言語化する。個人がイニシアチブを持つことを奨励する等。
②Efficacy…成功体験をつむ。ロールモデルや自己シミュレーションから学ぶ等。
③Resilience…困難に備え、人的/社会関係資本や、他の心理的資本を高める。リーダーシップを発揮する等。
④Optimism…過去に寛大になる。現在に感謝する。失敗を、将来に向けた機会探索と捉える等。
・最後に、マネジメントにおけるPsyCapの活かし方を探求した。渡邉は、マネージャーとメンバーとの目線合わせが重要だと指摘。「どんな目標設定が適切なのか」「相手にとっての成功とは」といった点を丁寧にすり合わせ、互いの状況や認識を解像度高く理解することが必要だとまとめた。

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ファシリテーター

早稲田大学商学部卒業。規模/業態の異なる複数の組織において、人事やコンサルタントとして業務に従事。チェンジ・エージェントとして組織変革のファシリテーションを実践してきた。MIMIGURIでは個人と組織が自らの「story writer」となり、自分や自分たちの物語を紡ぐ機会を演出する組織・事業開発、イノベーションプロジェクトのPMとファシリテーションを担当している。

筑波大学ビジネスサイエンス系助教/株式会社MIMIGURI リサーチャー
東京大学大学院 学際情報学府博士課程修了後、同大学情報学環 特任研究員を経て、現職。MIMIGURIではリサーチャーとして、組織行動に関わる研究に従事している。研究キーワードは、レジリエンス、ジョブ・クラフティング、チャレンジストレッサーなど。著書に『チームレジリエンス』がある。

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