少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(7)大魔王討伐後のポップに立ちはだかる、真の成長課題とは?|CULTIBASE Radio|Management #126

少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(7)大魔王討伐後のポップに立ちはだかる、真の成長課題とは?|CULTIBASE Radio|Management #126

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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの125回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(7)大魔王討伐後のポップに立ちはだかる、真の成長課題とは?」というテーマでディスカッションしました。

『少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(7)大魔王討伐後のポップに立ちはだかる、真の成長課題とは?』の概要

  • 前回の少年漫画から学ぶシリーズでは、ダイの大冒険から、相棒キャラの「ポップ」のリーダーシップ を考察。作中3ヶ月間で、一般的な場合の「数十年分の成長」を遂げていたのではないかと安斎は振り返る。今回は「ポップにコーチングをするなら?」という観点でディスカッションを行った。
  • ポップは、オーセンティック・リーダーシップやシェアド・リーダーシップなど現代型のリーダシップを併せ持つ。ポップがいる時はチームが自己受容的で対話的な状況になり、チームが変容する強い状態になる。一方で、ポップの周りは自己犠牲的な人が多く、ポップがいなくなると急に世界観が変わり息苦しい雰囲気になるのではないかとミナベは考察した。
  • 課題は、ポップのリーダーシップの再現性がないために、ポップがいないと成り立たないチームである点。もう一つの課題は、ポップのリーダーシップの変容はスピードが早かったため、リフレクションをしないまま突き進んでしまう可能性がある点。作中3ヶ月の「経験学習」は理想的な一方で、その後を見据えると課題がありそうだ。
  • ポップへのアプローチ方法として安斎は、リフレクションを提案。自分の変容を言語化して、チームに還元する。また、チーム・リフレクションを行うことで、チームの関係性や、お互いに対するものの見方レベルで変えていく必要があると指摘した。
  • 加えて、ポップのようなタイプは敵がいなくなると、“平和ボケ”しそうなタイプでもあると考察。自身がこの後どんな世界にしていきたいのか、新しい目標や学習課題を見つけていかないと、オーセンティックリーダーシップを発揮する必然性がなくなり、発達が止まるのではないか。
  • ポップの発達を支援するにあたり、裏側にあるものを深掘りしていきたいと、ミナベ。大魔王バーンはわかりやすい敵だったが、それはあなたにとってどういう目的だったのか、どのようなモチベーションがあったのかについて深掘りしたいと話した。
  • 奇跡的な成長を遂げたポップにはコーチングをする必要がないのではと思っていたが、成人期を迎えるにあたり、しっかり並走してくれる人の存在が重要。彼と一緒に変容できるパートナーを見つけられるといいのではないかと結論づけた。

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株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

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株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

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