CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの122回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(3)弱きを守る緋村剣心の発達課題」というテーマでディスカッションしました。
『少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(3)弱きを守る緋村剣心の発達課題』の概要
- 前々回のマネジメントラジオでは、DEATH NOTEの主人公である夜神月のカウンター・リーダーシップを、前回はドラゴンボールの主人公、孫悟空のイチバン目指し型リーダーシップについて扱った。今回は『少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階』の第三弾として、るろうに剣心の緋村剣心に焦点を当て、精神修行型のリーダーシップを考察する。
- 孫悟空は特定の領域で能力を高めることに強い興味を持ち、自身の能力の高さで人を牽引する力があるものの「なぜ高みを目指すのか」を語れていないという弱みがあった。一方剣心は、自身の能力が高いということに加えて自分自身の考えを語り続けられるという点が悟空との大きな違いだとミナベは指摘する。
- 剣心は、なぜ強くなりたいかという問に対して、明治維新の裏で苦しむ弱き者を剣で助けるためだと語り、剣心に尊敬や憧れの念を抱いた者たちを率いることに成功した。強い人にしか興味がなかった悟空に比べ、弱い人への優しさを持つサーバント・リーダー的だと語る。
- しかしそんな剣心も、人を強い/弱いで測る強弱のレンズからは抜け出せていないとミナベは語る。そのため、フォローする/フォローされるという二項対立が仲間との間で生じてしまう。剣心と同様に、自分の能力を高めつつ聖人君子的に人を助けよう、と考えるタイプの経営者は、自己犠牲的で自分の弱みに鈍感になりがちだと指摘する。
- サーバントリーダーシップにとらわれたリーダーは何をすべきなのだろうか?ミナベは、サーバントリーダーが自分を再構築する上で、自分のアイデンティティを構成する過去の出来事に向き合い自分の痛みに寄り添えるようになることが重要だと語る。剣心も過去に向き合うタイミングがあり、大切にしていたアイデンティティは崩れていく過程で、自己への問いかけや仲間への自己開示を通じて仲間に頼れるようになったことが終盤に描かれる。
- 最後にここまでの3本を振り返り、ロックスター型の夜神月は他者想像が、イチバン目指し型の孫悟空は自己構想と語りが、今回の剣心は成人発達理論で言われるところの自己著述がリーダーシップ開発の肝だと語り締め括った。
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