CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの129回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(9)使命を全うした竈門炭治郎の余生に寄り添う」というテーマでディスカッションしました。
『少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(9)使命を全うした竈門炭治郎の余生に寄り添う』の概要
- 少年漫画の主人公、キャラクターから経営リーダーシップの発達を探る企画、一区切りとなる今回は『鬼滅の刃』主人公の竈門炭治郎にフォーカスを当てた。
- 前回取り上げたドラえもんは、優れたリーダーであるものの出来上がりすぎているがゆえに彼自身が何にコミットして変容していくかがわからないという課題があった。一方で炭治郎は変容を繰り返してきたタイプだとミナベは指摘する。
- 炭治郎ははじめの頃は「長男だから頑張れた」等自己開示を行うポップ的な要素を持っていると語る。その後かまぼこ隊というスモールチームを組成し、また煉獄さんのようなよい先輩からの触発を受ける。最終的には集団学習によって組織の力でミッションを達成するという展開になる。このようにドラえもんのような固定的なフレームワークではなく集団の力を作り上げたというのがドラえもんと炭治郎のことなるリーダーシップだと語る。
- 炭治郎の強みの一つに嗅覚の鋭さで人の感情とかを読み取る力があり、人の視点を自然にキャッチアップして「この人はこういうふうに考えている」と理解することに長けているとミナベは語る。安斎は、単に共感的であるというよりは相手のヒストリーに対する興味関心が高く、相手の鬼に対しても思考を見立てる力があるのではないかと語った。
- しかし炭治郎のように人間理解が深まりすぎると、全てをメタ的に捉えてしまい諦めが発生して孤独な状態になったり自暴自棄になってしまうことがあるとミナベは指摘する。更に短命が運命づけられている炭治郎にはどのような問いかけができるだろうか?
- 安斎は、短命で亡くなったビゴツキーを例に取り、「もう少し長生きして考えていたことを残してくれたら」と言われる偉人や研究者がいることも踏まえると、炭治郎が何を見聞きしてきたかを後世に残すことに喜びや幸せを感じられるようになるとよいのではと語る。週に少しの時間で良いから炭治郎の周りで学ぶコミュニティを作るなど、目の前の幸せと未来への影響に対する充足感が持てる環境を作ってあげたいと締めくくった。
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