「創造性の種としての“術”と“癖”、そして“凝り”」の概要
CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radioファシリテーションの36回目では、株式会社MIMIGURIのFacilitator/Art educatorである臼井隆志と、大阪成蹊短期大学 幼児教育学科 講師の北野諒さんをゲストに迎え、「創造性の種としての“術“と”癖”、そして”凝り”」をテーマにディスカッションしました。
- CULTIBASE Labのイベント「組織の他者といかに出会うか:批評から創造を生むファシリテーションの術(すべ) 」を踏まえて、北野さんが「術と癖」のnoteを公開。臼井と北野さんで、イベントの後日談として、「術」「癖」「凝り」をキーワードに深めていく。
- イベント内で臼井と北野さんは、「術」を目的達成のために意識的に行う技能だとした。「術」を見出すために、思わずやってしまう言動の「癖」を、他者からのフィードバックを通して探り、「術」にしていくとよいのではないかと考えた。
- 北野さんはイベント後に改めて思考し、実は「癖」は凝り固まったもので、解きほぐし操作可能性を高めることで、「術」に発展するのではないかと考えたと言う。
- 「癖」が「術」になることと逆のベクトルで、「癖」がより凝り固まることで、自分の中で固定観念化した「凝り」になると北野さんは言う。コアになる考え方と捉えることもでき、必ずしも悪いものではないと話す。
- ファシリテーションは、人や組織の「凝り」を観察しほぐして、「癖」や「術」にしていく営みなのではないかと北野さんは言う。
- 精神医学の観点から、アーティストが抱える精神の状態や障がいが、作品にどう寄与したかを分析する「病跡学」という学問がある。病気のレベルで発現した「凝り」が、どう創造性に繋がったかと考えられると北野さんは話す。
- 次回は、どう他者が「術」「癖」「凝り」を探るのかについて深めていく。
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