変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法|CULTIBASE Radio|Design #23

変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法|CULTIBASE Radio|Design #23

/約19分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio Designの23回目では、株式会社MIMIGURIのExperience Designer / Reflection Researcherの瀧知惠美と、同社のDesign Strategist / Researcherである小田裕和が、「変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法」というテーマでディスカッションしました。

『変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法』の概要

  • 冒頭ではまず、2022年12/17(土)に開催した「チーム・リフレクションの実践知: 不確実性の中でプロジェクトを前へ進める学びの方法論」のイベントを振り返りチームでのリフレクションについて瀧が説明した。
  • チームリフレクションは4つに分類できるが、中でもプロジェクトチームプロジェクトを進めていく際に活用できるのが「リフレクションⅠ:情報の対称性を保つチームリフレクション 」と「リフレクションⅡ:前提を見直すチームリフレクション」である。リフレクションⅠは、プロジェクトの日常の中にリフレクションを取り入れ前提のズレがないか確認することで、前提のズレを察知したらリフレクションⅡで前提を見直すことがプロジェクト推進につながると瀧は語った。
  • 実際この分類を行った後でリフレクションをやった気づきとして、瀧は4つあるリフレクションにおいても実際やるとグラデーションがあり、リフレクションⅡを目的としていても、ⅠやⅢのリフレクションにまたがることもあるため厳格に分けすぎないことが大事なのではないかと指摘した。
  • 小田は「リフレクションは反省会ではない」というのが大事な指摘だと述べ、ついついネガティブな部分に目が行きがちだが自分たちの良い部分も気づけるのがリフレクションの性質だと語った。しかし、それが自分たちのアイデンティティの強固や囚われにつながるのではないかと問題提起し、良さを良さとして見るだけではなく良さを超えた先に何かないのだろうかというのは意識すべきだと瀧は述べた。
  • 続いて、リフレクションを日常の営みに組み込むことにより、ルーティンとなり形骸化してしまうおそれについて話題は移った。一方で、イチローのようにルーティンを取り入れることで感覚を研ぎ澄ますこともできるといい、リフレクションのルーティンが立ち止まり感覚を研ぎ澄ますこともできるのではないかと結論づけた。

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出演者

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学非常勤講師。 新卒でヤフー株式会社に入社し、UXデザインの実践と社内普及活動を行う。事業づくりだけでなく組織づくりに課題を感じてからは、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。2020年よりMIMIGURIに参画し、自社サービスCULTIBASE立ち上げ時のサービスデザイン、コンサルティング事業で新規事業開発プロジェクトを中心に担当。現在は、MIMIGURIのナレッジマネジメント、知識創造の仕組みや文化づくりを推進しながら、リフレクションやナレッジマネジメント領域の研究に従事。広義のデザインの実践と研究を一体のものとして体現することを大事にして活動している。

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