12/25(土)に開催された『個人の“らしさ”が共生する組織をいかにつくるか? -「常識を考え直すワークショップ」の事例から考える』のアーカイブ動画です。株式会社リブセンスの社内研修「常識を考え直すワークショップ」の事例をもとに、組織にはびこる凝り固まったバイアスを解きほぐすための組織的な取り組みについて探究します。
資料
資料(臼井)
資料(猫田)
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チャプター
00:11 イントロダクション(チェックイン・本日のテーマ紹介)
12:01 常識を考え直すワークショップの概要
20:42 「規範」にゆさぶりをかけるワークショップの効果・意義
34:10 組織を良くする「批判」の機会をいかにつくるか?
48:32 メンバー間の異なる特性と組織としてどう向き合うか?
57:47 「常識を考え直すワークショップ」がもたらした新たな文化・風土
01:05:00 組織の風土を内と外から変えるために
01:12:27 コメント・質疑応答
01:17:26 組織文化開発の構造と取り組み
今週のポイント
・指針の1つに「差別、ハラスメントの根絶と平等の実現」を掲げる株式会社リブセンス。『常識を考え直すワークショップ』はその社内研修として共同設計・実施された。今回は株式会社リブセンスの共同創業者である桂大介さんとともにその実践を振り返り、「個人の”らしさ”が共生する組織」への示唆を得る。
・もともとはレクチャー形式を考えていたという桂さん。しかし、事件の報道などで加害者から「傷つけるつもりはなかった」という言葉が聞かれるように、差別・ハラスメントの根絶には内省と既存の価値観への問い直しが重要だ。振り返ってみると、その観点でワークショップという手法が適していたと感じられる。
・とはいえ、このワークショップは研修の一環。そういう意味では「こう考えましょう」と新しい規範・価値観を提案してしまうことが、運営側にとっても参加者側にとってもハードルが低いはず。リブセンス社内のもともとの社会課題への関心と学習意欲が高さなどが、このワークショップを可能にしたと言える。
・ワークショップはどうしても参加できる人数が限られる。だからこそ、その影響を社内全体、ひいては社会全体へと伝播させるために、他の施策と組み合わせたり、日常的に差別への意識を持っておくことが大切だ。
・今回のワークショップには、「哲学(経営)」「メディア」「制度・事業・慣習」「日常会話」などの要素が取り巻いていた。ワークショップ単体ではなく、事前のインプット、普段からのSlackでのコミュニケーション、制度の見直しなど、組織文化を構成する要素を包括する観点が重要となる。
昨今盛んに提唱されるD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の考え方ですが、それまで組織で当たり前とされてきた「慣習」や「常識」「規範」にメスを入れることは容易ではありません。
今回のイベントでは、株式会社リブセンスの社内研修「常識を考え直すワークショップ」を題材に、組織の風土を変える場をいかにつくり、そこで得られた学びを組織内に広く伝播させるために何ができるのか、リブセンス共同創業者・桂大介さんをゲストにお招きし、探究しました。
ワークショップによるアンラーニングの学びの場がD&Iの施策としてどう有効なのかといった方法論の話から、桂さんがなぜ「常識を考え直すワークショップ」を実施しようと考えたのか、その哲学に迫る部分まで、幅広いテーマを扱いながら、組織が自身のD&Iの価値観とどう向き合っていけばよいのか、語り合っています。
D&I研修に携わる方はもちろん、組織開発に興味のある方、ワークショップについて理解を深めたい方、組織の風土に違和感を抱えている方などにはぜひ見ていただきたいコンテンツです。是非ご視聴ください