良いアイデアが浮かばないとき。話し合いが盛り上がらないとき。チームメンバーと「わかりあえない」と感じるとき。仲間のポテンシャルを引き出せないとき。組織の一体感が薄れているとき。問題がなかなか解決されないとき。
ーこれらの原因はチームメンバーやマネージャーの能力不足ではなく、多くの場合、チームが向き合っている「問い」がうまくデザインされていない場合が大半です。問題の本質を捉え、課題解決のプロセスを導く力。これが、「問いをデザインする力」です。
問いのデザイン力とは、ファシリテーターが即興に投げかける「質問」や「問いかけ」のスキルだけにとどまりません。なぜならば、企業・地域・学校における複雑な問題状況の本質を見抜き、全員にとって「本当に解くべき課題」を正しく定義できなければ、その後、どんなにワークショップデザインやファシリテーションの工夫を重ねても、根本的に解決の方向性がずれてしまい、関係者に「創造的な対話」は生まれないからです。
このような課題意識のもと、企業の商品開発・組織変革・人材育成・学校教育・地域活性化などにおける複雑な課題解決の現場において、課題を正しくデザインし、関係者を巻き込み課題解決のプロセスをデザインするための思考法・スキルについて体系的にまとめた書籍『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』を2020年6月4日に出版いたしました。
本セミナーでは、問いをデザインするための技術と感性を磨くためのいくつかのポイントについて著者の安斎勇樹が自ら解説し、日常に気軽に取り入れられるトレーニング方法を解説します。身の回りの問題を鮮やかに解決し、よりよいアイデアを導くためのファシリテーターとしての筋力を鍛えられる時間になるはずです。書籍『問いのデザイン』とはまた違った角度から解説をしますので、書籍を読まれていない方も、すでに書籍をお読みになった方も、楽しく学んでいただける内容を予定しております。どうぞお気軽にご参加ください。