長期休暇におけるディープ・リフレクションの作法|CULTIBASE Radio|Management #131

長期休暇におけるディープ・リフレクションの作法|CULTIBASE Radio|Management #131

/約17分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの131回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「長期休暇におけるディープ・リフレクションの作法」というテーマでディスカッションしました。

『長期休暇におけるディープ・リフレクションの作法』の概要

  • ゴールデンウィークでの気づきとして、長期休暇は深いリフレクションを行ういいタイミングだと安齋、ミナベは語る。通常は1日単位で物事が進んでいくため、今日一日こうだった、今週はこうだったというようなリフレクションになるが、「自分らしさを発揮できているか」とか「居心地がいい状態とは」といった、自分の衝動ややりがいに対してまで目が向けられないこともあると指摘する。
  • また、前回の長期休暇から4,5ヶ月経つと外部環境はもちろん自分の中にも変化が起きてくるため、3,4ヶ月で自分が経験したものを棚卸して、意味付けをする作業は大事だと語る。こうした議論を踏まえ、棚卸ししてリフレクションを行い、自分らしさを再度意味づけるには?というテーマで話題が展開された。
  • 安斎は、前回の長期休暇で考えていた仮説の検証がまず大事だと指摘する。例えば安斎は、年末年始のリクレクションで「僕の才能は文章を書くことではなくナレッジを体系化することであり、そのため今年はあまり文章は書かない」と仮説を立てたと語る。しかし、実際に文章を書くと楽しいといった経験もあり、よりライトな発信の場としてTwitterへの投稿をより強化するといいのではないかという新たな仮説に行き着いたと語る。
  • この話を受け、ミナベは仮説は得てしてA or Bになりがちだが、そうではない”あわい”が存在すると語る。仮説をもとにして新しい探索はするが、ちょっと戻ったりして本質は何だったのか見極めるといった微調整を行っていくことが大事ではないかと述べた。
  • 安斎は仮説の立て方として、「自分のポテンシャルをより発揮していくためにこうすべきではないか」「才能を伸ばすためには自分のロールモデルはこの人ではないか」等ポテンシャルをどう広げられるかといった問いを自分に投げかけていると語る。目標を立てるだけではなく、才能をさらに生かすための仮説という切り口で考えるとより良いのではないかと述べた。
  • ミナベは、まず長期休暇ではエネルギーを充足させることが大事だと語る。3,4ヶ月仮説が微妙にずれている中で動くとMP的なエネルギーが消費されてしまうため、自分の外に目が言ってしまいがちだと語る。そのため最初はMPを復活させるために温泉にいく、昼からビールを飲む、といった非日常をつくると語る。また、日常の積読はあえて無視して、普段は読まない様は本を読むことで脳が拡張される感覚があるとミナベは語る。
  • 安斎は、長期休暇を自分からつくりに行くこともできるのではないかと語る。自身もゴールデンウィーク前にプレ連休をつくってソロ合宿をしたと述べ、こうしたディープリフレクションは、必ずしも世間のリズムに合わせる必要はないと締めくくった。

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出演者

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

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株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

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