企業が小規模のうちから「組織デザイン」に注力すべき理由 |CULTIBASE Radio|Management #108

企業が小規模のうちから「組織デザイン」に注力すべき理由 |CULTIBASE Radio|Management #108

/約26分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの108回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「企業が小規模のうちから『組織デザイン』に注力すべき理由」をテーマにディスカッションしました。

  • コンサルタントとして複数のメガベンチャーの組織デザインに携わるミナベ。以前全3回にわたってお届けした「WHYなき“タスク指令マネジメント“をいかに抜け出すか?」に続くシリーズ第2弾として「組織デザイン」について紐解いていく。
  • 書籍『チームトポロジー』がヒットするなど、昨今注目を集める組織デザイン。『チームトポロジー』では、組織デザインの代表的な考え方である「コンウェイの法則」を踏まえて、「逆コンウェイの法則」という、組織構造を整えることで、ソフトウェア構造が整い、ユーザーに適切な価値を提供できるという考えが提唱されている。それらが呼び水となり、今改めて組織デザインに関心が高まっているのだ。
  • 他方で、組織デザインについて、実践レベルで体系化された知見はまだそれほど多くはないとミナベは言う。そうした背景から、今回は組織デザインの実践の知見を体系化していくことを主な目的に据えている。
  • シリーズの初回である今回は、組織デザインにおける課題を整理する。組織や事業のグロースに合わせて組織の人数は増えるが、人数が増えた分だけそのまま価値が増えるわけではない。そこで、組織を通した時に、増えた人数が価値に替わる効率性を重視しがちである。
  • しかし、少人数規模に最適化した組織構造のイメージのまま、1,000人規模まで足し算的に組織を拡大した時に、組織構造上の負債が積み重なり、構造の改革が難しくなる。そのため組織構造の改革は、ある意味経営者を変えるよりも難しいとミナベは言う。
  • 組織規模が小さいうちから、将来の組織構造をある程度見据えて、組織構造を設計していくことが、組織デザインの根本思想にあるとミナベは言う。すでに大きな組織規模になっている場合も、さらに大きな規模を目指すのであれば、組織構造の負債処理は早ければ早いほど望ましい。海外のスタートアップでは、大規模になった時を最初期から見据えて、組織構造と事業構造を一致させながらPMFしているのである。

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出演者

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

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株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

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