CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの12回目では、株式会社 MIMIGURIの小田裕和と瀧知惠美が、「「予期せぬ使われ方」を許容するサービスデザインの勘所」をテーマにディスカッションしました。
- 今週末のイベント「事業・サービスが組織に根付くためのデザインとは?:持続的な価値共創のためのシステムデザイン」では、山口大学 国際総合科学部 准教授・坂口和敏さんと一緒に登壇する瀧。今回のデザインラジオでは、その予習として変化に柔軟なサービスデザインの在り方を考えていく。
- 作る人だけではなく、使う人や運営する人など、サービスに携わる関係者を包括的に捉えることが重要だと言う瀧。これはサービスデザインの根本とも言われる「共創」「協働」にもつながる。
- サービスを、「こういう体験ができますよ」というパッケージとしてだけではなく、関係者が喜ぶような営みとして捉えることが重要だ。逆に、提供者側だけの視点でデザインすると、サービスが想定通りに使われないことが多々生まれてしまうことになる。
- そもそも変化が苦手だと言われる日本。サービスデザインでも予期しない使われ方への許容度が比較的低いと感じられることも多いが、サービスが世に出てどう変化するかは実際のところ未知数だ。中長期的計画を立てる際にも、予期せぬ使われ方を許容できるような余裕をもつことが重要となる。
- アジャイルが開発プロセスの主流になりつつある現状。そこに「予期せぬ使われ方」の観点も含めて、短いスパンの仮設検証プロセスに組み込めるようになると良い。また、組織内では、KPIにとらわれすぎず、現状観察の指標として柔軟に議論し変化させることが重要となる。
イベント開催のお知らせ
企業におけるサービスデザインの事例におけるよくある落とし穴の一つに、「サービスと組織がうまくフィットしない」問題が挙げられます。サービスが持続的に運用されていくためにはどのような観点が必要なのでしょうか?本イベントでは、ゲストに山口大学 国際総合科学部 准教授・坂口和敏さんをお招きし、MIMIGURIの瀧知惠美とともに、「事業・サービスとその基盤となる組織を結びつけるデザイン」について探究します。11月6日(土)10:00-11:30開催です。