Cultibase
How to Enjoy?
会社の経営チームに「人文系の研究者」を招聘しよう!|CULTIBASE Radio #45

会社の経営チームに「人文系の研究者」を招聘しよう!|CULTIBASE Radio #45

/18分
Apple PodcastsSpotifyYouTubevoicy

CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。株式会社MIMIGURIの共同代表、安斎勇樹とミナベトモミが、パーソナリティを務めます。今回のテーマは「人文系の研究者と経営」です。

「会社の経営チームに『人文系の研究者』を招聘しよう!」の概要


近年、多くの企業で経営リーダーの不足が課題とされており、その育成に向けたさまざまな取り組みが行われています。例えば、経営者候補を対象とした合宿研修や、著名な社会学者による講義の実施があります。これは、事業成長に集中するあまり市場や数値データに視野が閉じがちになることを防ぎ、より広い視点から社会の変化を捉える力を養うためだと考えられます。
特に、企業がマーケットの流行やユーザーニーズにとどまらず、社会全体の構造や変化を見極めることは重要です。現代の市場は単なる供給と需要の関係だけでなく、社会的価値観の変化や倫理的な課題と密接に関わっています。例えば、環境問題やジェンダー平等といったテーマが企業経営にも大きな影響を及ぼすようになっています。そのため、企業の持続的な成長のためには、社会の本質的な変化を捉え、長期的な視点で経営戦略を考える力が求められます。
これまで多くの事業リーダーは、合理的なルールのもとで成功を収めてきました。しかし、社会学的な視点を持つことで、単なる短期的な利益追求ではなく、より本質的な問題を捉え、企業の持続可能な成長につなげることが可能になります。例えば、経営判断において市場調査のデータだけを頼りにするのではなく、社会構造や歴史的背景を踏まえた洞察があることで、より的確な意思決定ができると話されました。
このような観点から、経営においては数値や市場データだけでなく、人文学的・社会学的な知見を取り入れることが重要だと考えられます。企業が直面する課題は単なる経済活動にとどまらず、社会全体の変化と連動しているため、多様な視点を持つことが経営の質を高めます。人文学者や社会学者を経営層に迎え、学際的な知見を経営に活かすことは、今後ますます必要になってくると締めくくられました。

番組への感想は、SNSのハッシュタグ #CULTIBASE にてお待ちしています。

また質問やお便り、株式会社MIMIGURIへのお仕事の相談などは、ページ下部にある「感想・フィードバックを送る」ボタンよりお気軽にご連絡ください。

CULTIBASE RadioはSpotifyApple podcastYouTubeなどでも配信中!最新情報を見逃さないよう、ぜひお好きなメディアでフォロー/チャンネル登録をお願いします!

学びをシェアする

出演者

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学大学院 情報学環 客員研究員。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://lit.link/YukiAnzaiVoicy

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

CULTIBASEについて

CULTIBASE(カルティベース)は、
人と組織の可能性を 見つめなおし、
これからの経営・マネジメントを探究するメディアです。

もっと知る

CULTIBASEをもっと楽しむために

無料の会員登録を行うことで、マネジメント、経営学、デザイン、ファシリテーションなど、組織づくりに関する1000本以上のオリジナルコンテンツと会員向け機能をご利用いただけます。

無料で会員登録する