CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの4回目では、CULTIBASE編集長の安斎勇樹と株式会社MIMIGURI Co-CEOのミナベトモミが、「若手の中だるみを防ぐ育成のコツ」についてディスカッションしました。
- 「どうすれば、20代若手の育成・活躍環境を作れるのだろうか?」は、どの組織もが大切にしている大きなテーマの1つ。
- 新卒と、3年目程度以降の若手には、それぞれ新卒研修やマネージャーの機会が与えられ、育成環境は分厚いと言える。しかし、これらの“スキマ”が抜けがちではないだろうか?
- ゲームにおける“中だるみ”と同じように、20代の「慣れてきたが、スペシャリストではない」というフェーズで、「どうやって次の学習の手応えを見つけていくか」ということを考えたい。
- この“中だるみフェーズ”の対処法には、量の強化と質の強化の2種類がある。
- ある程度まで成長した企業では、社員の中に「上司がなんとかしてくれるよね」と良くない安心が生まれてしまうことが多く、また、新しい仕事も生まれづらい。これは、ポジションブロッカーの問題である。
- だからこそ、新たなポジションを作ることが、社員1人1人の中だるみを防ぐだけではなく、組織としても新領域の開拓に繋げられる。これが「量の強化」のアプローチである。
- 一方、組織とはその構造上どうしてもマネージャーが放置されがちになってしまうものである。そこで、むしろ上のポジションの人が自ら学習を進め、それと同時に上司―部下間の対話機会を増やすことで、結果的に濃厚なフィードバックの機会を創出することができる。これが「質の強化」のアプローチである。
- また、個人の学びの観点から考えると、新卒研修では「用意されたカリキュラムを、予定調和的に学ぶ」という学びの形でも満足できるかもしれないが、新卒以降は「自分らしく試行錯誤して学んでいることが未来の組織を形作ることにつながっているんだ」という実感を持てることが大切になってくるのではないだろうか。