マネジメントの教科書の「2ページ目」に書くべきこと|CULTIBASE Radio|Management #14

マネジメントの教科書の「2ページ目」に書くべきこと|CULTIBASE Radio|Management #14

/約13分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの14回目では、CULTIBASE編集長の安斎勇樹と株式会社MIMIGURI Co-CEOのミナベトモミが、「マネジメントの教科書の「2ページ目」に書くべきこと」をテーマにディスカッションしました。

  • 2020年の最終日に、マネジメントの話をしよう。
  • 先週、マネジメントの教科書の「1ページ目」に書くべき内容として「マネージャーは自分主語で語ろう」ということを挙げた
  • しかし、そこには落とし穴がある。自分主語を意識しようとすると、マネージャーは大抵、チームの理念を考え、語ろうとする。しかし、実際にはメンバーからは「どうやったら実現できるの?」「もっと他に大事なことがあるのでは?」「他の人は違うこと言ってない…?」という反応が返ってくる。
  • 「マネージャーや経営者こそが理念を考えて手渡し、その実現方法はメンバーが担当するものだ」と考えている人は多いが、それは単なる“トップダウン”であり、本来は逆であるべきなのだ。
  • むしろ、目標を実現するために必要なプロセス(目標設計・事業設計・組織デザインなど)については、上の人が責任を持って描き、自分主語で話さなければならない。メンバーにとっては、そうすることで初めてミクロな課題がクリアになるので、「実現方法は大丈夫そうだ、だから未来を対話してみよう」と、安心してチームとして理念や未来のことについて話すことができるようになる。
  • 一方で、マネージャー自身があまりに意見表明をしないと「何を考えているのかわからない」という声がメンバーから聞こえてくるのも事実。
  • 前提として、理念について考えを持ったり共有することは悪いことではない。気をつけるべきなのは、それをトップダウンメッセージで伝えず、「自分の考えとしてはこうである、どうだろう?」と対話的な姿勢を持つことである。
  • 来年も引き続き、CULTIBASE Radioをどうぞよろしくお願いいたします。
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出演者

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

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株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

X(Twitter)noteVoicyhttp://yukianzai.com/

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