本連載「創造のカケラ」では、株式会社MIMIGURIでアートエデュケーターを務める夏川真里奈が、読者の方の創造性を刺激するカケラを紹介していきます。
「創造性」は数えきれないほどの定義・考え方があります。CULTIBASEでは、創造性を「個人レベルの創造性」「チームレベルの創造性」「組織レベルの創造性」の3階層で整理しています。本連載「創造のカケラ」では、個人の創造性に焦点を当て、誰でも気軽に「新しいモノの見方やいろいろな事に気がつく」力を身に付けることを目的としています。
筆者は、どんな世紀の大発明も、今までにない表現や技法も全ては「気づく」ことから始まっていると考えています。どこにでもあって、誰もが気づかないことに気がつくことが「創造」の始まりです。その気づいたことについて考え、工夫することによって、ひとを驚かすような発明やアイデアを生み出すことができます。
そのような「気づき」を生み出すためには、一つの見方に縛られない、多くの見方ができることが大切です。連載「創造のカケラ」では読者の創造性を刺激する、身近な「気づき」の紹介や、「気づき」を生み出すちょっとした考え方のコツをご紹介していきます。
第1回目〜4回目は気づきから生まれたプロダクトについて取り上げました。5回目以降は、創造性を発揮する際の方法やコツをご紹介します。
創造のカケラ
プチワーク
関連記事はこちら
発想の幅を広げる、「逆」を捉える思考法とは:連載「創造のカケラ」第6回
参考文献
フレドリック・ヘレーン(2005)「スウェーデン式 アイデア・ブック」ダイヤモンド社
日本創造学会HP「ギルフォードと創造性テスト:現代創造性研究の源流 その1」
伊賀 憲子(1996-01) 「創造的思考の評価基準」文化女子大学紀要. 服装学・生活造形学研究 27 pp.35-46
J.P. Guilford (1967)「Nature of Human Intelligence」McGraw-Hill Inc.,US