CULTIBASE Radio Special Live:学ぶべき現代マネジメントの知を振り返る

8/27(土)に開催されたCULTIBASE Radio SPECIAL LIVE:学ぶべき現代マネジメントの知を振り返るのアーカイブ動画です。CULTIBASE Radioのスペシャルイベントとして、パーソナリティを務める安斎とミナベが登壇。時代によって変化するマネジメント観を捉え直し、マネージャーが直面する困難さとその対処法を、参加者・リスナーと共に探究しました。

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チャプター

00:11 イントロダクション・今後のイベントのご紹介
13:06 本日のテーマについて・チェックイン(お便り募集)
20:38 なぜマネジメントは難しいのか?
32:37 マネジメントの4命題
43:40 現場のパラドックス
57:03 現代経営のパラドックス
01:05:48 事業成長と人や組織の成長をいかに結びつけるか
01:15:04「お通夜ミーティング」や「武装ミーティグ」から抜け出すには
01:19:21 ミドルマネージャーが「管理者」から「ファシリテーター」に変わるには
01:28:21 年上の部下、年下の上司とうまくコミュニケーションするには
01:37:24 マネジメントに自我は必要か・クロージング

今週のポイント

・イベント前半では、これまでお届けした「マネジメントの教科書を書き換える」シリーズの内容を振り返った。

・まず「マネジメントの難しさ」を改めて捉えた5月のイベントについて。ここでは、現代マネジメントが向き合うべき命題を、4象限に整理。さらに、それぞれの命題が生む矛盾を解きほぐす手がかりを、下図の通りまとめている。

6月のイベントでは、課長を代表とする現場マネジメントが抱える問題を深堀りした。例えば現場マネージャーは、目の前の業務成果の向上と、メンバーの5~10年後のキャリア支援の両方を考えなければいけない。

・これに対しミナベは、「レンズを付け替える」ことを提唱。事業ビジョンと個人キャリアを二項対立で捉えるのではなく、下図のようにそれぞれのレンズを組み合わせ、新しい理念を紡ぐ必要があると伝えた。

・最後に、7月のイベントで扱った経営層が抱える問題について。経営陣も、下記の通り複雑な矛盾に向き合っている。

こうした状況を乗り越えるには、旧来の「統制」を目指すマネジメントから移行し、それぞれが自律的に意思決定できるような環境づくりに注力する必要があると伝えた。

・イベント後半では、リスナーから寄せられたお便りや、本イベントの参加者からのお悩みに対し、安斎・ミナベがお答えした。ここではそのいくつかを紹介する。

・まず、事業成長と人やチームの成長を両立する目標設定のポイントについて質問をいただいた。ミナベは、マネージャー自身が意味を感じられる、中期的な事業ロードマップを設定する必要があると伝えた。

・その上で、相手の”Will”を触発するコミュニケーションが重要だと指摘。メンバーの成長を考える際には、キャリアの選択肢を具体的に示した上で、ディスカッションすることが大切だと伝えた。事業目標を考える際も、マネージャーが示した目標に対し、メンバーから意見を収集するプロセスが重要だと伝えた。

・最後に、「マネジメントに自我は必要か?」と言う質問を受けた二人。ミナベは、自分なりのやりがいがあると、困難な局面も乗り越えられるのではと伝えた。安斎も、尊敬する経営者の言葉を参照しながら、責任を負ったり、板挟みになったりしながらマネジメントしていくには、自分のやりたいことや遊びを持たないと、”やってられなく”なるのではないかとまとめた。

関連コンテンツ

動画

▼CULTIBASE Radio SPECIAL LIVE:マネジメントの教科書を書き換える
https://www.cultibase.jp/videos/10745

▼現代組織におけるマネジメントの役割を捉え直す:マネージャーが向き合う4つの命題が生む矛盾とは?
https://www.cultibase.jp/videos/11028

▼「課長の教科書」を書き換える:新たなパラダイムで現場マネジメントはどうなる?
https://www.cultibase.jp/videos/11256

▼「MBAのテキスト」を書き換える:今、経営者が学ぶべきマネジメントの知とは?
https://www.cultibase.jp/videos/11775

▼エグゼクティブ・ファシリテーションとは何か?:不確実性と向き合う経営チームのつくり方
https://www.cultibase.jp/videos/9561

▼ミドルマネージャーの行動科学:エビデンスに基づく処方箋
https://www.cultibase.jp/videos/10665

記事・Radio

▼なぜか誰も教えてくれない、マネジメントの教科書に書くべき基本|CULTIBASE Radio|Management #9
https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/3363

▼マネジメントの教科書の「2ページ目」に書くべきこと|CULTIBASE Radio|Management #14
https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/3785

▼マネジメントの教科書の「3ページ目」に書くべきこと|CULTIBASE Radio|Management #18
https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/3590

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出演者

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

X(Twitter)noteVoicyhttp://yukianzai.com/

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

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