CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの3回目では、株式会社MIMIGURIの小田裕和と瀧知惠美が、「デザイナーの思考の癖を「アブダクション」で説明する」をテーマにディスカッションしました。
- 難しく捉えられがちな「アブダクション」。しかし、これは実は私たちの日常にあふれているもので、演繹、帰納と合わせて「推論」と呼ばれる人間の思考過程の1つ。
- では、アブダクションとはなんだろう?例えば、よく陽が照っている日に、子供が学校からちょっと肌を赤くして帰ってきたとする。このとき、それが確実な根拠ではないにせよ、私たちは「もしかして、どこかで寄り道したのかな?」と考える。これが仮説推論(アブダクション)である。文字通り、仮説を見出したり、新しい発見のきっかけを作ったりすると言われている。
- デザイナーで言えば、「こういうふうにしたら面白いのでは?」や「どうなるかわからないけど、とりあえず手を動かしてみよう」などと、ロジカルではないが、デザイン対象についてどこか“気になる”部分を見つけるという過程が、アブダクションそのものである。
- 他にも、「これが食べたい!」という気持ちはロジカルに説明することができない。きっとその発言の裏では無意識のうちに、最近食べたものや、今目の前にある選択肢、最近食べていないものなどを思い返しているはずだ。これもアブダクションである。
- では、アブダクションとデザインはどう関連するのだろうか?次回をお楽しみに!