デザイナーの思考の癖を「アブダクション」で説明する|CULTIBASE Radio|Design #3

デザイナーの思考の癖を「アブダクション」で説明する|CULTIBASE Radio|Design #3

/約18分
Apple PodcastsSpotifyYouTube

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの3回目では、株式会社MIMIGURIの小田裕和と瀧知惠美が、「デザイナーの思考の癖を「アブダクション」で説明する」をテーマにディスカッションしました。

  • 難しく捉えられがちな「アブダクション」。しかし、これは実は私たちの日常にあふれているもので、演繹、帰納と合わせて「推論」と呼ばれる人間の思考過程の1つ。
  • では、アブダクションとはなんだろう?例えば、よく陽が照っている日に、子供が学校からちょっと肌を赤くして帰ってきたとする。このとき、それが確実な根拠ではないにせよ、私たちは「もしかして、どこかで寄り道したのかな?」と考える。これが仮説推論(アブダクション)である。文字通り、仮説を見出したり、新しい発見のきっかけを作ったりすると言われている。
  • デザイナーで言えば、「こういうふうにしたら面白いのでは?」や「どうなるかわからないけど、とりあえず手を動かしてみよう」などと、ロジカルではないが、デザイン対象についてどこか“気になる”部分を見つけるという過程が、アブダクションそのものである。
  • 他にも、「これが食べたい!」という気持ちはロジカルに説明することができない。きっとその発言の裏では無意識のうちに、最近食べたものや、今目の前にある選択肢、最近食べていないものなどを思い返しているはずだ。これもアブダクションである。
  • では、アブダクションとデザインはどう関連するのだろうか?次回をお楽しみに!
Design Radioの一覧に戻る

SNSシェア

出演者

株式会社MIMIGURI デザインストラテジスト/リサーチャー

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学非常勤講師。 新卒でヤフー株式会社に入社し、UXデザインの実践と社内普及活動を行う。事業づくりだけでなく組織づくりに課題を感じてからは、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。2020年よりMIMIGURIに参画し、自社サービスCULTIBASE立ち上げ時のサービスデザイン、コンサルティング事業で新規事業開発プロジェクトを中心に担当。現在は、MIMIGURIのナレッジマネジメント、知識創造の仕組みや文化づくりを推進しながら、リフレクションやナレッジマネジメント領域の研究に従事。広義のデザインの実践と研究を一体のものとして体現することを大事にして活動している。

CULTIBASEについて

CULTIBASE(カルティベース)は、
人と組織の可能性を 見つめなおし、
これからの経営・マネジメントを探究するメディアです。

もっと知る

CULTIBASEをもっと楽しむために

無料の会員登録を行うことで、マネジメント、経営学、デザイン、ファシリテーションなど、組織づくりに関する1000本以上のオリジナルコンテンツと会員向け機能をご利用いただけます。

無料で会員登録する