CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio ファシリテーションの6回目では、株式会社MIMIGURIの和泉裕之と渡邉貴大が、「ファシリテーションは「人事」にどう活きるか?」をテーマにディスカッションしました。
- 最近、クライアントワークを担うファシリテーターから組織開発をメインとした人事へと社内キャリアチェンジをした和泉。人事の仕事のなかで、ファシリテーターの経験はどのように活きているのだろうか?
- 組織開発以外にも、人事の仕事はたくさんあるが「ファシリテーターのコアスキルは全て活きている」という。もともとファシリテーションとは“場”を対象にしたスキルだが、その“場”がワークショップから組織全体へと拡張されるような感覚だ。
- 人事は、ただHOWを実行することよりも、各部署を巻き込むことが重要だ。ワークショップデザインの根幹をなす考え方に、ジョン・デューイの「つくることで学ぶ」というものがある。組織レベルの経験学習、つまり「組織みんなで学ぶために、組織みんなでつくっていく」というサイクルを回していくことが大切になる。
- 人事では、自分の直属の上司や他のマネージャーと頻繁に議論していかなければいけないという、当事者性の高さがある。これはクライアントワークのファシリテーターと大きく違う点であり、人事の仕事の難しさでもある。
- 一方で、メンバーの関心や人間関係を把握した上で、「直接的ではないが、ボトムアップ的に効いてくるようなつなげ方」ができるのは人事ならではの面白さだ。他にも、どこまでやっても「もっとよくできるね」という意識をメンバーと分かち合え、実行に移し続けることができる“終着点のなさ”も醍醐味の1つである。