CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio Designの21回目では、株式会社MIMIGURI CCO(Chief Cultivating Officer)の小澤美里と、同社のExperience Designer / Reflection Researcherの瀧知惠美、同社のDesign Strategist / Researcherである小田裕和が、「デザインは「組織づくり」にどう活きるのか?」というテーマでディスカッションしました。
- 今回はMIMIGURIのCCO(Chief Cultivating Officer)の小澤美里のキャリアを紐解きながら、「デザインは「組織づくり」にどう活きるのか?」というテーマについて深めていく。
※小澤のキャリアについては、ミナベと小澤による対談 MIMIGURI 新 CCO 小澤美里のキャリアとこれから に詳しい - 小澤はデザインに興味を持ったきっかけとして、美術館建築をあげる。子供の頃に美術館の場作りや景観に惹かれたことから、大学で建築や意匠について学び始め、ファーストキャリアはグラフィックデザイナーを選んだ。
- 小澤はデザインは物事の構造を捉えることだと述べ、興味は建築物の構造から情報の構造、組織の構造へと広がっていったと語る。
- 美術館を例に取ると、働く人がどういう動線で動けば心地よいか、情報の流通はどうあるべきかはデザインの視点で総合的に捉えることができる。この話を受け、Experience Designerであり、Reflection Researcherでもある瀧はデザインは一般的には見た目のグラフィカルな部分を想像されるが生活とか営みの中でより広い身で捉えられるのではないかと話す。
- 小田は、建築畑出身の方はデザインの領域を広げて捉えることに長けている印象があると言う。瀧は、情報のデザインを学ぶ過程で建築で活用されていたアーキテクチャの概念を基に情報を捉えることがあったと振り返り、建築とデザインで通ずる部分が多いのではないかと語った。
- 続いて、組織をカルティベートするという観点から組織の構造はどう捉えられるかという話題に移った。小澤は組織の構造も建物と同様、効率的であるか、構造として成り立つとかというハード的な側面と、人間中心的に考える側面の両方の観点が必要だと語る。
- その上で、組織の構造を設計して理想通りに動いているかを確かめるというよりは、日々の日常の観察を土台にしながら組織の構造はどうあるのがいいかを考えることが大事だと言う。「組織づくり」においは、観察と設計の往復しながら探るデザインの姿勢が必要なのではないか締めくくった。
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