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いかなる時も「その手があったか!」を探るべし|CULTIBASE Radio #49

いかなる時も「その手があったか!」を探るべし|CULTIBASE Radio #49

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CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。株式会社MIMIGURIの共同代表、安斎勇樹とミナベトモミが、パーソナリティを務めます。今回のテーマは「思考法」です。

「いかなる時も『その手があったか!』を探るべし」の概要


MIMIGURIの経営理念に基づく「探究ポリシー」の9つ目の指針である「知を結び合わせる」について議論されました。このポリシーは、矛盾に向き合いながら新たな知識を創造し、それをアウトプットとして広めていくことを重視するものです。

特に「矛盾を乗り越える思考法」について掘り下げました。仕事の中では「AかBか」という二項対立的な議論に陥ることが多く、どちらかを選ぶことで何かを犠牲にする場面が生じがちです。しかし、本当に創造的な思考とは、AとBの両方を叶える方法や、まったく異なるCという選択肢を見出すことにあると述べました。

この考え方は、たとえば、事業開発の場面では、「AかBかではなく、もっと良い方法があるのではないか?」と考え抜くことで、革新的なアイデアが生まれることがあります。また、仕事に習熟するほど「成功パターン」に固執しやすくなるという課題も指摘されました。たとえば、ミドルマネジメント研修や理念浸透の施策では、一定の成功事例があると、それに頼りがちです。しかし、それが実は「犠牲にした何か」の上に成り立っている可能性があり、あえてその矛盾を引き出し、新たなアプローチを考えることがイノベーションにつながると強調されました。

最終的に、二項対立を乗り越える姿勢を持つことが、新しい価値を生み出し、より良いアウトプットにつながるという結論に至りました。

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出演者

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学大学院 情報学環 客員研究員。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://lit.link/YukiAnzaiVoicy

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

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