CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの2回目では、CULTIBASE編集長の安斎勇樹と株式会社MIMIGURI Co-CEOのミナベトモミが、「マンネリ化した組織をいかに活性化するか」についてディスカッションしました。
- 誰かが痛みを抱えている組織では、ファシリテーターが介入し、対話によって対立を乗り越え、創造性に還元させていく。
- でも、実はそのアプローチでは、組織に対する愛着・コミットメントがあることが前提になっている。そもそも愛着もコミットメントも何もなく、ミッションに対する共感もないという状況が長く続いてしまった組織では、誰も組織に期待しなくなってしまう。そういう「無風」な組織には、どういうファシリテーションが必要なのだろうか?
- どうすれば「そもそも揺さぶられたくない」と思っている人のマンネリ化した日常を揺さぶることができるか、という問いについて、事例を交えながら考えてみよう。
- 例えば、大学組織においては「大学という組織をなんとかしよう」と思っている研究者は少ない。一方で、必ずしも全ての大学がうまくいっていないワケではない。研究者にとっては、自分の好奇心や学生への教育の衝動を発揮できるような環境があるが大切になる。
- 「無風」な組織においては、求心力、エンゲージメントのレベルでどうにかしようとするより、まずは個人が目の前の業務に熱中できるようにすることを目指すべきではないか。
- また他の観点として、マンネリ化していても長くいる人には長くいるなりのナレッジが眠っている、ということも挙げられる。例えばその人に研修講師を任せることで、ナレッジをシェア可能にし、結果的に意欲が上がったりやりがいを感じたりすることになる。
- 教えるという行為の先には必ず学ぶ人がいる。だから、教えるということは人と人をつなげることでもある。「教える」という行為を介して、集団の力、チームの力が発揮されていくことも、可能性の1つだろう。