CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの26回目では、CULTIBASE編集長の安斎勇樹と株式会社MIMIGURI Co-CEOのミナベトモミが、「“ファシリテーターは黒子”の誤解」をテーマにディスカッションしました。
- ファシリテーションが誤解されている、と感じる1例が「ファシリテーターは黒子」という考え方。“黒子”であることを意識しすぎるがあまり、まったく意見を言わないと、他の人に「責任を持っていないのでは」「何を考えているかわからない」と感じさせてしまい、かえって場がフラットではなくなってしまう。
- では、ミナベ・安斎は「自分の意見はあるんだけど、口に出すとあまりにパワーが強すぎて、場に悪影響出そうだな」という時に、どう場をフラットにしているのだろうか?
- ミナベ・安斎が、普段から気をつけているのは以下のポイント。
①相手が「何も言えない」と感じないような言葉選び。
②相手の思考時間を奪わないような間の取り方。
③最低限の意見表明はすること。
④威圧的にならないよう、相手と距離感は下から、詰めすぎない程度に。
⑤意見表明の前提に「自分がどういう観点で、どのように思考/言語化をしたか」というプロセスの共有。
⑥みんなが抱いていそうなモヤモヤを代弁してみる。
- アイデンティティに「黒子であること」を据えることと、インターフェースを「黒子にすること」は別物だ。ファシリテーターは、フラットさを損なわないようにしながら、場に健全に関わる必要がある。