なぜイノベーションに「遊び心」が必要なのか?:連載「遊びのデザイン」第1回

安斎 勇樹

2020.10.05/ 6min read

本連載「遊びのデザイン」は、組織イノベーションにおける「遊び」や「遊び心」の有用性と可能性について考察し、具体的な実践方法について提案することを目指しています。

「遊びのデザイン」とはいったい何なのか。正直なところ、その定義や全体像については、まだ体系的に定義しきれていません。それでも、筆者は『問いのデザイン』の探究と並行して「”問い”と”遊び”が、組織イノベーションの鍵となる」と半ば直感的に確信しながら、この10年の間、研究のキーワードとして掲げてきました。

誰しもが子どもの頃に没頭した「遊び」には、ときとして組織を大きく変えるポテンシャルを持っています。組織変革の手法が「ペインフル」なものに偏る傾向があるなかで、いま「遊び」と「イノベーション」を結び付けて語ることが、組織変革の方法論におけるある種の「新結合」だと思うのです。

もちろん、遊ぶといっても、会社のなかで「かくれんぼ」や「鬼ごっこ」をしようという話ではありません。かくれんぼの面白さの本質とは何だったのか。鬼ごっこの無数のバリエーションには、どのようなファシリテーションのヒントが隠されているのか。そのようにメタ的に考察することで見えてくる、遊びのなかに潜んでいた人を没頭させる仕掛けや、枠から飛び出すための思考のエッセンスを抽出し、それをマネジメントや事業に適応すること。それが、遊びのデザインです。

目次
遊び心によって、イノベーションの阻害要因を乗り越える
遊び心は、個人の思考を飛躍させる
「この指止まれ」から生まれるコラボレーション
ボトムアップ型の組織風土を醸成する


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