対話とは、我慢である。共感のバッドパターンとは|CULTIBASE Radio|Management #90

対話とは、我慢である。共感のバッドパターンとは|CULTIBASE Radio|Management #90

/約12分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの90回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「対話とは、我慢である。共感のバッドパターンとは」をテーマにディスカッションしました。

  • 対話とは、葛藤やモヤモヤする感情を、我慢することである。自分の考え方と合わない意見に出会った時に、自身を正当化する意見を伝えることがある。しかし、その行動を我慢して、なぜ自分と異なる意見になっているかを知ろうとすることが重要である。
  • 自分の価値観やアイデンティティが揺らぐ可能性があるからこそ、自分と異なる意見を知ることには恐怖を感じる。だからこそ、意見の異なる相手と対話をすることは難しい。しかし、一旦ネガティブな感情を我慢して対話に臨んでみることで、その先にわかりあえることがある。このような「ネガティブケイパビリティ」と呼ばれる、“わからなさに耐える力”が必要である。
  • 対話のバッドパターンとして陥りがちな状況は、一部だけ理解でき納得できる意見があった際に、一部の意見のみに反応し共感することにある。これでは、表面的な共感で終わってしまう。
  • 大切なことは、理解ができないその他の意見に対して、共感できるところがあるのではないかと、対話し続けることにある。お互いよくわからないことに対し感情的になるのではなく、わからないことを超えるにはどうすればいいかと考える必要がある。
  • 最初は非常に大変であるが、ネガティブケイパビリティをもって対話を続けることで、ラフに対話できるようになる。そうしてようやく、お互いの真の理解が深まるのだ。

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また、2022年4月23日(土)10:00-11:30に、Management Radioラジオのライブイベントを開催します。当日は安斎とミナベが、組織の創造性を最大限に発揮するためにマネジメントに求められているパラダイムシフトや、具体的なアプローチの方向性について議論します。

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株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

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株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

X(Twitter)noteVoicyhttp://yukianzai.com/

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