参加者の緊張をやわらげ、関係性を構築するアイスブレイクのコツ:連載「ワークショップ・ファシリテーションのヒント」第2回

参加者の緊張をやわらげ、関係性を構築するアイスブレイクのコツ:連載「ワークショップ・ファシリテーションのヒント」第2回

水波洸

2021.01.09/ 10min read

本連載「ワークショップ・ファシリテーションのヒント」では、「明日の実践ですぐ使える」ことをコンセプトに、実践に役立つちょっとしたファシリテーションのヒントを紹介しています。前回は、ファシリテーターが自己紹介やイベントの趣旨などを参加者に向けて語る「イントロダクション(導入)」のヒントを紹介しました。

参加者の集中を促すイントロダクションのコツ:連載「ワークショップ・ファシリテーションのヒント」第1回

続く今回のテーマは「参加者の緊張をやわらげ、関係性を構築するアイスブレイクのコツ」です。ワークショップに限らず、授業や研修、会議などで用いられることもあるアイスブレイクですが、どんな場であれ、「参加者の緊張をほぐし、コミュニケーションを行いやすい雰囲気をつくる」という大枠の目的は共通しています。ワークショップにおけるアイスブレイクでは、まずは参加者が楽しくお互いのことを知り合える自己紹介ゲームなどから始まるのが一般的です。その他にも、参加者間の交流における”はじめの一歩”を後押しするような簡単なコミュニケーションゲームなど、形成を促したい場の雰囲気や参加者の姿勢に加え、ファシリテーターの好み・芸風などに応じて様々なやり方が実践されています。

ただし、関係性が出来上がっていないにも関わらず、むやみに自己紹介を強いると、参加者に不快感や余計なプレッシャーを感じさせてしまう場合があるため、注意が必要です。また、いくらその時間は参加者の緊張をほぐすことが目的だからといって、ただ楽しいだけのワークショップの内容と関係のない活動を組み込んでしまうと、参加者がその活動に取り組む意義を見出だせず、意欲の低下に繋がりかねません。楽しく緊張をほぐせる時間であることを前提としながら、ワークショップのテーマと関連のある問いやワークを設け、参加者の意識を徐々にそのテーマへと向けてもらえる構成なっていると良いでしょう。

さらに細かい注意点ですが、これらの活動を行う際に、「これからアイスブレイクのワークを行います」と言ってしまうと、参加者が”緊張をほぐされる”ことに身構えてしまい、逆に萎縮してしまう場合があります。アイスブレイクという言葉は参加者向けには極力使わないように心がけ、「まずは簡単な自己紹介と、ウォーミングアップとしてミニワークからはじめましょう」など、自然な伝え方を意識することが大切です。

自然な流れでお互いを知り、コミュニケーションを通じて関係性を深め、次第にテーマへの関心も膨らむようなワークを設計する。また、当日は参加者の状態を見守りながら、適切な距離感と言葉遣いで目的に適ったファシリテーションを行う。これらが二つとも達成されていれば理想的ですが、決して簡単ではありません。そのためアイスブレイクは、前回のイントロダクションと並んで、ファシリテーターにとって注力すべき最初のポイントと言えます。今回は、アイスブレイクを行う上で助けとなる3つのファシリテーションのヒント「状況」「行動」に分けて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

■今回紹介する3つのヒント

「アイスブレイクのネタを先出ししておく」
「自己紹介のタイムキープを参加者に任せる」
「若手にグループリーダーを任せる」

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