12/11(土)に開催された『新規事業が生まれ、育つ組織の関わり方 -個人の想いが事業化するまでのプロセスとは』のアーカイブ動画です。食物アレルギー対応サービス「matoil(マトイル)」を今年10月に立ち上げた谷美那子さんと、matoilのプロデュースを行った株式会社スマイルズの吉田剛成さんと林大輔さんをゲストにお迎え。新規事業開発のプロセスを個人と組織の両方の視点から紐解きました。
資料(Lab会員限定)
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チャプター
00:11 イントロダクション(登壇者紹介・チェックイン・本日のテーマについて)
10:30 話題提供(1):食物アレルギー対応サービス「matoil」の事業概要
20:30 話題提供(2):「matoil」立ち上げのきっかけとプロセス
32:55 対談(1):新規事業が生まれる組織の風土・関わり方
50:22 対談(2):組織の「探索」を後押しする理念・パーパスの役割
01:04:25 対談(3):「matoil」のブランドデザインに込めた想い
01:17:55 パネルトーク:人を巻き込む関わり方を探究する
01:30:08 今後のイベントお知らせ・アフタートーク
今週のポイント
・京セラでmatoilという新規事業を立ち上げた谷さん。アイデアが生まれてからローンチまでの2年半、食物アレルギーの解決に一貫した強い思いを持って推進してきた。
・これまで「Stage 0:コンセプトを固める」「Stage 1:顧客の解像度を上げる」「Stage 2:実現性を考える/伝え方を考える」という3つのステージを経た。
・プロセスを通じて大切にしているのは数字にこだわりすぎないことだ。コンセプトを固めたStage 0では、数字だけではなく『修学旅行先の宿ではあなたのお子さんに出す食事がありません。行きますか?行きませんか?』という問いかけを大切にし、Stage 1では顧客カテゴリの人数規模だけではなく課題の大きさも指標とした。また、Webサイトは異例ともいえる文量で構成。プロデュースを担当した株式会社スマイルズの吉田さん・林さんも「谷さんの芯をそのまま伝えるべきだと感じた」と話す。
・新規事業をつくる過程では、多くの熱量と思考体力が必要とされる。これらは「趣味・嗜好、というより意志と共感」から生まれる。組織の 1人1人がなるべく意志を持ち、となりにいる人のやっていることに共感できる状況を作ることが、新規事業開発においては大切である。
先週に引き続き、事前収録した対談をあいだに挟むかたちで構成された本イベント。今回はmatoilの立ち上げプロセスに伴走し、プロデュースを行う株式会社スマイルズの吉田剛成さんと林大輔さんから、組織として新規事業を育むための関わり方について知見を伺う対談をお届けしました。
こうした事前収録の形式を採用する背景には、「多角的な視点」と「語り」による学びを重視したいという意図があります。今回のイベントでも、新規事業立ち上げの当事者である谷さんと、新規事業を支える立場のスマイルズのお二人にお話を伺い、「個人」と「組織」という異なる立場から、それぞれが何を大事にしているのか、語っていただきました。
学習においては、「理論と実践の両輪を回すことが重要」とよく言われます。理論だけでは迫れない実践者の哲学・在り方にふれることも、豊かな学習には欠かせません。その意味で今回の動画とぜひセットで観てほしい1本が、7月に開催した「新規事業が生まれるチーム作りのコツ」のアーカイブ動画です。このイベントでは、ゲストに田中聡さん(立教大学 経営学部 助教)をお招きし、こちらは理論的な観点から、社内の新規事業がうまくいくための関わり方について解説しています。関心のある方はぜひ合わせてご覧ください。