CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの121回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(2)孫悟空式リーダーシップの限界」というテーマでディスカッションしました。
『少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(2)孫悟空式リーダーシップの限界』の概要
- 前回のマネジメントラジオでは、DEATH NOTEの主人公である夜神月に焦点を当て、カウンター・リーダーシップについて考察した。夜神月をロックスター型のリーダーとすると、今回紹介するドラゴンボールの主人公、孫悟空はイチバン目指し型だとミナベは語る。
- 孫悟空は、「自分を強くしたい、強いやつと闘いたい」という特定の領域で能力を高めることに強い興味を持ち、戦闘と挑戦の機会を最大優先におくピュアな世界観で物事を見ている。悟空と同様に、経営者も個としての能力を高め圧倒的な実力や技術で事業拡大することが往々にしてあり、それ自体が必要な状況があるとミナベは述べる。
- しかし、「チームで上手くやる」ではなく、個人で一番を目指すという考え方で押し進めるとチーム文化や関係性の悪化は避けられない。安斎は、MIMIGURI合併前のMimicry Designの代表だった頃を振り返り、特に初めのうちは自分が誰よりもワークショップやファシリテーションが上手くなければとの思いが強く、職人技に惹かれたメンバーを牽引し互いに容赦なくフィードバックを入れ合って研鑽していたと語る。
- この話を受け、ミナベは1番を目指せるようにちゃんと技術を高めアイデンティティを育むのは人間の変容の上で不可欠だと語る。しかしリーダーシップ観点では、イチバン目指し型は「何を目指しているのか」「何の役に立つのか」を見失ってしまいがちだと述べる。
- 集団で何かことを成し遂げたいのであれば、こういう世界を作り上げたいというビジョンを掲げることが大事だとミナベは主張する。さらに安斎は、イチバン目指し型だと戦線から離脱し組織から離れてしまう人が出てくると指摘し、スケーラビリティの観点からも個人の高い能力だけで引きつけるのは限界があると語った。
- 最後に、ミナベはロックスター型からイチバン目指し型へと変容するケースは多く、経営者が通る変容の段階ではないかと語った。次回以降は、さらに別の人物を例に次なる変容について考察する。
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