1/8(土)に開催された『編集の技に学ぶ 他者の魅力を引き出す“フカボリ“の技術』のアーカイブ動画です。株式会社inquireのCEOで、CULTIBASE編集パートナーでもあるモリジュンヤ氏をゲストにお迎えし、「編集」の観点から“フカボリ”の真髄を探究します。
チャプター
00:11 イントロダクション・登壇者自己紹介
07:16 本日のテーマについて・チェックイン
17:24 問いかけの2つのモード:「フカボリ」と「ユサブリ」
24:54 inquireの取り組み
33:32 編集とは何か?
43:48 編集とファシリテーション
55:28 相手の価値観(真善美)をフカボリする技術
1:10:42 他者を憑依させることで、多角的にフカボリする技術
1:16:22 発言のハードルを下げ、情報を編み直すことで魅力を引き出す技術
1:33:52 今後のお知らせ・ラップアップ
今週のポイント
・昨年12/23に発売された『問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術
』。今回のイベントでは書籍を土台として、CULTIBASEの編集パートナーであり株式会社inquire CEOでもあるモリジュンヤ氏とともに編集と”フカボリ”の接点を探る。
・変わることと、ゼロリセットは全くの別物だ。しかし、多くの人は「伝統」や「これまでのやり方」を理由に、変わることを恐れてしまう。大切なのは、「こだわり」と「とらわれ」という2つの概念だ。新しいこだわりを発見・育成しつつ、「このこだわりは”とらわれ”になってしまっていないだろうか」と問題提起をし続けることが、成長には欠かせない。そしてこのとき、「問いかけ」は問題の焦点を照らすライトとなる。
・また、「編集は手段だ」とモリ氏は言う。その根源的な価値は、変容のきっかけとなる「問い」と「探究」だ。編集の対象には「コンテント」と「プロセス」という2種類のものがあるが、編集者の仕事は、ジェネラリスト的にプロセスに関わりつつ、最終的なコンテントをまとめることにある。
・編集は、相手のフカボリとユサブリをさまざまな時間スケールで行っていく仕事だ。真善美や価値観は、言語化できている人は多くはないが、全員がなにかを持っている。編集のプロセスでは、その整理されていないものの輪郭を探るイメージで、いろんな角度から問いかけることが大切だ。
・また、話し慣れている人ほどすでに言語化できていることだけを話すことがある。その場合には「気にせずに話してください」と伝え、話が脱線したりわかりにかったりしても、編集者がなんとかできることを分かってもらうことが大切だ。この問いかけの技術は、編集者だけではなく、1on1でメンバーの目標設定をしたりするマネージャーにとっても有用なものではないだろうか。
インタビューや取材を通して「人の魅力を引き出す」ことを専門とする編集者は、どのような「問いかけ」の技術を駆使しているのでしょうか。今回は、新刊『問いかけの作法』の内容をさらにアップデートすべく、編集を専門とする株式会社インクワイアのCEOであり、CULTIBASEの編集パートナーでもあるモリジュンヤさんの実践知に迫ります。
1on1や会議の場において、意見を求めた相手がその時点で自身の考えや思いを明確に言葉にできているとは限りません。むしろ、そうでない場合がほとんどでしょう。自由闊達な発話を促すためには、まずは相手の言語化のプロセスに寄り添い、アプローチすることが重要です。
他者の「魅力」の核となる価値観を”フカボリ”するために意識している姿勢・態度、また、当日までの段取りや場の設えなどについてCULTIBASE編集長・安斎が伺います。組織の日常のコミュニケーションに「気づき」や「学習」を埋め込む上でも有用な知見が語られています。
『問いかけの作法』に関心のある方はもちろん、コミュニケーションや関係性の質に悩むマネージャーなどにもぜひご視聴いただきたい一本です。