チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント|CULTIBASE Radio|Facilitation #38

チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント|CULTIBASE Radio|Facilitation #38

/約22分
Apple PodcastsSpotifyYouTube

『チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント』の概要

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio Failitationの38回目では、株式会社MIMIGURIのFacilitator/Art educatorである臼井隆志と同社のExperience Designer / Reflection Researcherである瀧知惠美が、『チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント』をテーマにディスカッションしました。

  • 前回、北野諒さん(大阪成蹊短期大学 幼児教育学科 講師)をゲストに迎え、人の「癖」や「術(すべ)」について考える中で、それらをチームや組織で開いていくための方法として瀧が先日のイベント「リフレクション概論」で紹介した「体験作文」が鍵になるのではないかと語る臼井。今回はそうした「体験作文」について紐解いていく。
  • 体験作文とは、文字通り自身の経験した出来事について、自分の内面の感情も含めて一人称視点で書き記していく方法である。もともと瀧が大学院に通っていた時の指導教官である須永剛司教授がさまざまな研究プロジェクトで用いていたものであり、瀧はプロジェクトにおける振り返りなど普段の業務の中で学習を促すための取り組みとして活用している。
  • 体験作文では、ただ書くだけではなく、書いた内容を他の人に読んでもらったり、朗読したりしながら、チームで共有することが重要視されている。他の人のまなざしを理解し、それをもとにさらに対話を重ねていくことで、出来事に対する気づきをチーム内で深めていくことが可能となる。
  • 「作文」というと尻込みしてしまう人も多いが、文字数や語彙の豊富さなどは気にせず、率直に感じたことを自分の言葉で書くことが大切である。最初は思い出せる範囲で印象的だった出来事とそれに対する思ったことを書き出してみて、見直しながら順番を整えるといったやり方だと進めやすいが、基本的に形式は自由である。こうした体験作文の方法については、瀧が先日公開したnote記事でも詳細に語られている
  • 体験作文を書く中で事実と自身の記憶との間で食い違いが発生することもあるが、どんなふうに食い違っているのかを考えてみることで、より深い省察に繋げていくこともできると瀧は語る。

CULTIBASE Radioは、SpotifyApple podcastYouTubeなどでも配信中!最新情報を見逃さないよう、ぜひお好きなメディアをフォロー/チャンネル登録してみてください!

『チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント』の関連コンテンツ

今回の内容と関連するイベントのアーカイブ動画は下記にて公開中です。CULTIBASE Lab会員限定となりますが、現在10日間の無料キャンペーンも実施中です。このコンテンツだけ視聴して退会する形でも大丈夫ですので、関心のある方はぜひこの機会に入会をご検討ください。

組織の他者といかに出会うか:批評から創造を生むファシリテーションの術(すべ) 

組織の他者といかに出会うか:批評から創造を生むファシリテーションの術(すべ) 

リフレクション概論:暗黙知を解きほぐす理論と技法

リフレクション概論:暗黙知を解きほぐす理論と技法

Facilitation Radioの一覧に戻る

SNSシェア

出演者

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学非常勤講師。 新卒でヤフー株式会社に入社し、UXデザインの実践と社内普及活動を行う。事業づくりだけでなく組織づくりに課題を感じてからは、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。2020年よりMIMIGURIに参画し、自社サービスCULTIBASE立ち上げ時のサービスデザイン、コンサルティング事業で新規事業開発プロジェクトを中心に担当。現在は、MIMIGURIのナレッジマネジメント、知識創造の仕組みや文化づくりを推進しながら、リフレクションやナレッジマネジメント領域の研究に従事。広義のデザインの実践と研究を一体のものとして体現することを大事にして活動している。

CULTIBASEについて

CULTIBASE(カルティベース)は、
人と組織の可能性を 見つめなおし、
これからの経営・マネジメントを探究するメディアです。

もっと知る

CULTIBASEをもっと楽しむために

無料の会員登録を行うことで、マネジメント、経営学、デザイン、ファシリテーションなど、組織づくりに関する1000本以上のオリジナルコンテンツと会員向け機能をご利用いただけます。

無料で会員登録する