今回のテーマは、「球拾い」。
CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。
パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
「組織を歪ませる、役割外の『こぼれ球拾い』の罠」の概要
今回のエピソードでは「ギバー精神で役割や境界線を越える」という探究ポリシーについて議論された。企業や組織では役割の間に落ちる「ボール」を拾うことが重要視されていますが、単に拾うだけではなく、なぜ落ちたのかを俯瞰し、課題設定をすることがより重要であると話されました。
「球拾い」文化は、多くの企業で当たり前になりましたが、単なる作業の高速化では組織が混乱することもあります。自分の持ち場を超えた貢献をすることだけでなく、それを俯瞰的に分析し、構造的に問題を解決することが大切です。つまり、ボールが落ち続ける仕組みそのものを変え、落ちてもすぐに対応できる組織作りが求められています。
また、役割を超えた行動が自己満足や承認欲求に基づく場合、健全な課題設定ができなくなる可能性もあります。そのため、ボールを拾った本人だけでなく、落とした人や第三者の視点を交え、情報の非対称性を解消しながら課題を整理することが大切です。一人の視点で課題を決めると歪みやすいため、多様な意見を取り入れた課題設定が必要になるという意見にも言及されました。
ギバー精神とは、単に「助け合う」ことではなく、組織全体の視点で健全な問題解決を行うことだとまとめられました。これを実現するには、チームのレジリエンス(回復力)を高め、感情的な部分をも考慮しながら、健全な仕組みを設計することが重要です。
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