ファシリテーターはなぜ「対話」を重視するのか:社会構成主義入門

安斎 勇樹

2020.10.12/ 7min read

組織ファシリテーターは、組織に介入するプロセスにおいて「対話(dialogue)」と呼ばれるコミュニケーションを重視します。

組織開発の実践においても、「対話型組織開発」という言葉が注目されている通り、対話のプロセスは不可欠です。組織の課題を客観的にサーベイして、手術するように変革するのではなく、内部メンバーの「対話」を挟まなければ、前向きな変化は生まれません。

また事業開発も同様です。CULTIBASEでも注力して特集している「意味のイノベーション」の方法論においても、ペアやグループで批判的に解釈を加える対話のセッションをプロジェクトに組み込みます。またデザインを協働で行う「コ・デザイン(Co-Design)」にも注目が集まっています。

自分たちのことを深く理解するためにも、共通したビジョンをつくるときにも、思いも寄らないアイデアを導くためにも、いずれのプロセスにおいても「対話」が重宝されているのです。CULTIBASEが基盤とする”Creative Cultivation Model(CCM)”においても、創造性の源泉として「創造的対話」を重視し、組織の中核に位置付けています。

Creative Cultivation Model(CCM)

しかしなぜ「対話」がそこまで重要なのか。対話をしなければ、組織開発や事業開発は推進することができないのか。ファシリテーターはなぜ対話を重視するのか。明快に回答するためには、議論の整理が必要です。本記事では、ファシリテーションの背景理論に迫ることで、この問いに答えを出したいと思います。

目次
対話(dialogue)とは何か
ファシリテーションの基盤となる社会構成主義の考え方
イノベーションの納得解は、対話によって発見される


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