CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの11回目では、株式会社 MIMIGURIの小田裕和と瀧知惠美が、「デザイナーは大学院の研究室で何を学ぶのか?」をテーマにディスカッションしました。
- 10月23日(土)に開催されるCULTIBASE Labのイベント『「デザインの時代」はいつ終わるのか?:教育から考えるデザインのこれから』では、師匠である長尾先生と登壇する小田。今回のラジオでは、その下準備として小田の学生時代を紐解いていく。
- 「ノンジャンルだった」と小田が語る長尾研は、当時多くの学生が所属し、様々なプロジェクトをやっている衝動あふれる環境だったという。小田もその一員として、ちいさなものも含めると50〜60程度のプロジェクトに関わることになる。
- 1つの提案だけでステークホルダー全員を納得させられることはほとんどないこと、「自分の専門領域はここまでだから」という姿勢ではプロジェクトが前に進まないことなど、学んだことは多い。
- また、プロジェクトが始まるとその度に新しい領域に踏み込むため、1から学ぶことが多くなる。例えば、小田の後輩が携わっていた医療器具をリデザインするプロジェクトでは、どこに力がかかっているのか測定するために圧力センサーを買ってくるところから、試運転用の“模擬骨”を自分たちで作るところまで、すべてが学びと決断の連続だ。
- デザイン教育は、今転換期にある。みんながデザインできるようになった「デザインの時代」の先で、なにが大切になるのだろうか。イベントでは、変化していく手法に対して場当たり的に合わせるのではなく「デザインの本質とは何か」と考えるところから、デザイン教育を逆算したい。