CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの9回目では、CULTIBASE編集長の安斎勇樹と株式会社MIMIGURI Co-CEOのミナベトモミが、「なぜか誰も教えてくれない、マネジメントの教科書に書くべき基本」についてディスカッションしました。
- 「それ、もっと早く教えてよ!」と思うような瞬間は、人生において意外に多い。「ノウハウで解決できる技術的課題はたかが知れている」と言っているが、マネジメントにおいてもノウハウを知らないことによって生じている課題も多いのではないか。
- 姿勢としては正しいけれど、スタートアップなどで最初に経営者が絶対にやってしまう問題:「フラットに、みんなで考えよう!」これは特に、マネジメント経験がないうちに起業されるような若い方に多い事例。
- 組織をボトムアップにするということと、組織構造を作らないということは違う。
- 「トップダウンがひどい」という批判があるとき、その背景でメンバーは実は、完全なフラットさが欲しいのではなく、「自分主語の景色において自分がストレスなく自分主語で動けている感覚を持てていること」を欲している。
- つまり、責任の範囲を明確にすることが大切。フラットといいつつ経営者が責任を放棄してしまっていたり、逆に全責任を負っていたりと歪な関係になってしまっていることは多いのではないか。
- 新任マネージャーにありがちな問題は、「それは、〇〇さんが言ってたんで」「俺もわかんないんだよねぇ」と自分主語で話していないこと。こういう言葉を言うと、メンバーは「どうにもできない、何も変わらない」と感じてしまい、(よくない意味で)トップダウンに感じてしまう。
- ただし、ミドルマネージャーが範疇外の仕事について自分主語で語る、ということはとても責任が重いこと。しかし最低でも、ミドルマネージャーの仕事は、もやもやしたことは全部対話して潰し、アップデートを試みるということに尽きる、ということだけは心に留めておきたい。