なぜか誰も教えてくれない、マネジメントの教科書に書くべき基本|CULTIBASE Radio|Management #9

なぜか誰も教えてくれない、マネジメントの教科書に書くべき基本|CULTIBASE Radio|Management #9

/約16分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの9回目では、CULTIBASE編集長の安斎勇樹と株式会社MIMIGURI Co-CEOのミナベトモミが、「なぜか誰も教えてくれない、マネジメントの教科書に書くべき基本」についてディスカッションしました。

  • 「それ、もっと早く教えてよ!」と思うような瞬間は、人生において意外に多い。「ノウハウで解決できる技術的課題はたかが知れている」と言っているが、マネジメントにおいてもノウハウを知らないことによって生じている課題も多いのではないか。
  • 姿勢としては正しいけれど、スタートアップなどで最初に経営者が絶対にやってしまう問題:「フラットに、みんなで考えよう!」これは特に、マネジメント経験がないうちに起業されるような若い方に多い事例。
  • 組織をボトムアップにするということと、組織構造を作らないということは違う。
  • 「トップダウンがひどい」という批判があるとき、その背景でメンバーは実は、完全なフラットさが欲しいのではなく、「自分主語の景色において自分がストレスなく自分主語で動けている感覚を持てていること」を欲している。
  • つまり、責任の範囲を明確にすることが大切。フラットといいつつ経営者が責任を放棄してしまっていたり、逆に全責任を負っていたりと歪な関係になってしまっていることは多いのではないか。
  • 新任マネージャーにありがちな問題は、「それは、〇〇さんが言ってたんで」「俺もわかんないんだよねぇ」と自分主語で話していないこと。こういう言葉を言うと、メンバーは「どうにもできない、何も変わらない」と感じてしまい、(よくない意味で)トップダウンに感じてしまう。
  • ただし、ミドルマネージャーが範疇外の仕事について自分主語で語る、ということはとても責任が重いこと。しかし最低でも、ミドルマネージャーの仕事は、もやもやしたことは全部対話して潰し、アップデートを試みるということに尽きる、ということだけは心に留めておきたい。
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出演者

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

X(Twitter)noteVoicyhttp://yukianzai.com/

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

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