組織の問題を察知するマネジメントの観察眼|CULTIBASE Radio|Management #66

組織の問題を察知するマネジメントの観察眼|CULTIBASE Radio|Management #66

2021.08.11/20

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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの66回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「組織の問題を察知するマネジメントの観察眼」をテーマにディスカッションしました。  

  • マネージャーやファシリテーターに共通する技能に、「チームや場が今どういう状況なのか」を知る、観察力がある。確かにこの技能はビジネスに携わる人の憧れの対象であるが、1つ注意が必要だ。
  • 例えば、シャーロックホームズや古畑任三郎など、観察力に長けた人の真似をしようとすることは、非常に難しい。観察では事実と解釈を分けることが重要だが、そもそも「事実を見る」際に、どのような事実を見ればいいのかわからないからだ。
  • 経営においても、メンバーが増えるほど、経営者が組織全体を見ることができなくなる。組織をマネジメントする上で、経営者・マネージャーはどういうことを手がかりに組織を観察していけばいいのだろうか?
  • 組織の状態を把握する際に重要なのは、基本的に1つのレポートラインを全部信用するのではなく、情報対称性をとることだ。ただし、これは「誰かが嘘をついているんじゃないか」と疑うということではない。「本当はただの肩こりなのに、違う部位が原因だと思っている」ということがないように情報を整理するということだ。
  • 着眼点のリストというより、「それは本当に関係性の問題?」「それは本当にあなたの問題?」「それは本当にメンバーの問題?」など、問いのチェックリストを持っていることが大切だ。
  • ただし、ここで重要なのは「これってどういうこと?」という質問を互いに客観的に聞き合える文化があることだ。フィードバックを恐れる文化があると素早く情報対称性のあるリファレンスを取ることが難しくなってしまう。
  • 誰もがホームズや古畑任三郎にはなれるわけではない。だからこそ、発見と対処のルーティンを組織の構造の中に持っておくことが重要だ。

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