事業・サービスが組織に根付くためのデザインとは?:持続的な価値共創のためのシステムデザイン

2021.11.09/107

11/6(土)に開催された「事業・サービスが組織に根付くためのデザインとは?:持続的な価値共創のためのシステムデザイン」のアーカイブ動画です

イベント概要
ーーモノづくりからコトづくりへ。
商品開発やマーケティングなどの領域では今や定番のこのフレーズは、SNSが浸透し始めた2010年前後に広く普及したと言われています。それからおよそ10年が経つ中で、顧客とプロダクトとの関係性の中での「価値ある体験の共創」を目指す事業創出の方法論は、現在サービスデザインの領域を中心に研究と実践が進められています。

企業におけるサービスデザインの事例におけるよくある落とし穴の一つに、「サービスと組織がうまくフィットしない」問題が挙げられます。例えば最新のIoTサービスを導入したとしても、その製品が持つ機能や促している行動が、母体となる組織の仕組みや文化、習慣と相容れなければ、今ひとつ定着せずに終わってしまいます。

新たに実装されたサービスが持続的に運用され、日常における様々な変化にも対応していくためには、「プロダクト」「サービス」「ビジネス」の3つの観点を総合的に捉えながら、柔軟に調整していくことが重要です。

今回のイベントは、ゲストに山口大学 国際総合科学部 准教授・坂口和敏さんをお招きし、MIMIGURIの瀧知惠美とともに、「事業・サービスとその基盤となる組織を結びつけるデザイン」について探究します。坂口さんは昨年まで富士通株式会社デザインセンターでサービスデザインの責任者を務め、現在はサービスデザインとシステムデザインの繋がりを専門とする研究者として活躍されています。瀧は、前職とMIMIGURIで多様なサービスデザイン、組織開発のプロジェクトに参画しながら、東京藝術大学デザイン科修士課程で研究テーマとした「ふり返りの対話の場づくり」に関する研究活動を続けています。

今回登壇する二人は、企業での経験に加えて、研究者としてのバックグランドも持っています。前半の話題提供では企業とアカデミックにおける最新の事例や研究的知見を共有したのち、後半以降はパネルディスカション形式で組織の中で持続的に運用され続けるサービスデザインについて、「事業・サービス」と「組織」双方の視点を往復しながら、理解を深めていく予定です。

事業づくりと組織づくり、どちらか一方に携わる方が新たな視点を獲得し、より良く連携するための知見をお届けします。興味のある方はぜひご参加ください。

ゲスト

坂口和敏さん(山口大学 国際総合科学部 准教授)
2000年九州芸術工科大学大学院修了。デザイン会社、建築アトリエを経て、2006年富士通株式会社デザインセンター入社。イノベーションデザイン、UX、サービスデザインのデザインディレクターとして様々なプロジェクトに従事。国内外の様々なデザインアワードを受賞。2020年9月より現職。九州大学大学院、武蔵野美術大学非常勤講師。

 

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