多様な個を生かすには?:“ブリコラージュ”型チームづくりの探究

2021.07.05/108

近年、個人の価値観の多様化が指摘される中で、「チーム」としてメンバーの個性を生かすために何ができるのか、マネジャー層を中心に、多くの方が頭を悩ませています。メンバーが個々の強みを十分に発揮し、同時に弱みをカバーし合うようなチームが理想的だとわかってはいるものの、その実現は容易ではありません。メンバーの個性が十分に発揮され、一人ひとりが長期にわたって活発に働き続けるチームをつくるためには、どのような考え方や視座が求められるのでしょうか。

本イベントでは、この難題に対して「ブリコラージュ」という概念を切り口に探究していきます。ブリコラージュとは、「寄せ集めて自分で作る」や「ものを自分で修繕する」ことを意味する概念です。設計図に沿って必要な素材を調達する「エンジニアリング」とは対照的に、その場にある素材を活用して、当座の状況に役立つ道具をつくる行為や考え方として、フランスの文化人類学者、クロード・レヴィ=ストロースによって提唱されました。

今回、ブリコラージュの考え方を取り入れたチームづくりについて理解を深めていくにあたり、いけばなの叡智をビジネスや人材育成につなげる「IKERU」を主宰する華道家・山崎繭加さんにゲストとしてお越しいただきます。まずは株式会社MIMIGURIの田幡祐斤から、ブリコラージュの解説を含めた話題提供を行ったのち、後半以降は、個の花をいかし、全体の調和を創り出す上での美しさと難しさについて探究してきた山崎さんの知見をお借りしながら、多角的に考察を深めていきます。

集団として多様さを受け入れ、創造性に変えていくためのチームづくりに関心のある方におすすめの内容です。ぜひお気軽にご参加ください。

※本イベントは、チャット等でのインタラクションは予定しておりますが、耳だけの参加も可能です。他の受講者に声や顔が見えることはありません。

ゲスト

クレジット:本永創太

山崎繭加
華道家
2017年に華道家として独立、いけばなの叡智をビジネスや人材育成につなげるIKERUを主宰。その前は、マッキンゼー・アンド・カンパニー、東京大学、ハーバード・ビジネス・スクール日本リサーチセンターで働いていた。著書に「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」(ダイヤモンド社)。東京大学経済学部、ジョージタウン大学国際関係大学院卒。軽井沢在住。

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