デザイン思考の2つの本質的特徴:連載「デザイン思考のルーツから、その本質を探る」第2回

小田 裕和

2020.09.17/ 10min read

連載「デザイン思考のルーツから、その本質を探る」第1回目の記事では、デザイン思考の誕生の起点となったアーチャーやサイモンらの取り組みに触れつつ、デザインの力を活かして「厄介な問題」を紐解くために、ダブルダイヤモンドモデルが生まれてきたという、デザイン思考のルーツにある大きな流れを紹介しました。

“厄介な問題解決”としてのデザイン科学:連載「デザイン思考のルーツから、その本質を探る」第1回 | CULTIBASE | 組織イノベーションの知を耕す。

デザイン思考という言葉はかなり浸透したと言っても過言ではないでしょう。2018年に経済産業省と特許庁によって発表された”「デザイン経営」宣言”は、経営においてデザインの考え方がなぜ大切になるのかを示した、日本のデザイン政策における大きな転換点であったと言えます。しかしながら、デザイン経営やデザイン思考に対する理解は、さほど深まっているようには思えません。 …

今回の記事では、ダブルダイヤモンドのプロセスにおいて、デザイナーが積み重ねている思考プロセスの特徴を明らかにすることで、デザイン思考の本質に迫っていきましょう。

その特徴とは、「デザイナーの飛躍を伴う思考プロセス」「人間中心的なアプローチ」という2つの特徴があります。

特徴(1)デザイナーの飛躍を伴う思考プロセス

デザイナーはアイデアを「突然思いつく」と感じている方も多いかもしれません。「アイデアが降ってくる」という表現で語られたり、「発想のセンスがある」と称されたりすることも少なくありません。デザイナーはなぜそうしたアイデアを突然獲得できるのでしょうか?

エンジニアリングデザインやCAD(Computer-Aided Design)に関する研究で有名なナイジェル・クロスは、デザイナーが突然、発想や洞察(本質を見抜くこと)に達する過程を「創造的飛躍(Creative Leap)」と定義し、そのプロセスを紐解こうとしてきました。

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