2021年春・夏のおすすめコンテンツ10選:組織の創造性を引き出す専門知を紹介します
2021年春・夏のおすすめコンテンツ10選:組織の創造性を引き出す専門知を紹介します

2021年春・夏のおすすめコンテンツ10選:組織の創造性を引き出す専門知を紹介します

2021.08.13/15

CULTIBASEでは、「マネジメント」「イノベーション」「デザイン」「学習・人材育成」「ファシリテーション」の5つの領域を中心に、組織の創造性を引き出す専門知を提供しています。

扱う領域がこれだけ多岐にわたると、メディアとしてはやや雑多な印象を受けるかもしれません。しかしながら、イノベーション創出にしろ、組織内の関係性の問題にしろ、創造的な組織づくりに伴う様々な複雑な課題を解決するためには、異なる領域の専門知を戦略的に組み合わせていく視点を持つことが重要です。

各領域に点在する専門知を、その領域の中に閉じたものして学ぶのではなく、他の領域と結びつけることで新たな価値を生み出していきたい。それがCULTIBASEのすべてのコンテンツに通底する思いであり、不確実性の高まるこれからの時代に「組織ファシリテーター」として活躍するためには、そのような姿勢が求められるのではないかと考えています。

とはいえ、異なる領域の専門知を本質的に結びつけるためには、それぞれの領域にある程度精通している必要があります。今回の特集記事では、CULTIBASEがリニューアルした今年4月から今日までに公開した記事と動画を、領域別に振り返ります。主に各領域の“学び始め”に適したコンテンツを選出していますので、普段の仕事や関心に直接繋がるものだけでなく、普段接する機会の少ない領域のコンテンツにも、ぜひチャレンジしてもらえればと思います。

なお、記事は今回の記事に合わせてCULTIBASE Labの会員以外の方にも全編見られるようにしていますが、動画はCULTIBASEのYouTubeチャンネル上で「お試し用」として無料公開中の動画を掲載しています。フルでご視聴いただくためには、CULTIBASE Labへの会員登録が必要です。気になる動画があれば、ぜひこの機会に入会をご検討ください。

■各領域の掲載コンテンツ一覧
<マネジメント>
・「組織開発」と「組織デザイン」の違い
・組織ファシリテーション論 最新講義:組織の創造性を賦活する見取り図
<イノベーション>
・イノベーションを形にするための「合意」形成の方法:連載「リサーチ・ドリブン・イノベーション」第11回
・『進化思考』を読み解く「問いのデザイン」
<デザイン>
・毎年多数の新規事業を生み続ける、エムスリー流事業創造の要諦:連載「0→1デザイナー」第2回
・デザイナーの思考の癖を「アブダクション」で説明する|CULTIBASE Radio|Design #3
<学習・人材育成>
・全員がリーダーシップを発揮するために、どのように教育を行うか?:連載「リーダーシップ教育の最前線」第2回
・学習環境のイノベーション:”両利きのデザイン”は可能か?
<ファシリテーション>
・対話が生み出す「創造性」の捉え方:連載「創造的対話入門」第1回
・問いかけの作法:チームのポテンシャルを活かす技術

 ・マネジメント

「組織開発」と「組織デザイン」の違い

◎2種類のアプローチから学ぶ、「組織変革」の捉え方

組織変革していくための代表的な方法論として挙げられる「組織開発」と「組織デザイン」。一見すると混同してしまいそうなこの二つですが、一方は人間の内面や関係性の改善を図るもの、もう一方は「分業」と「調整」によって組織の構造設計にメスを入れるものと、実際には真逆の観点によるアプローチであるとされています。本記事では、これら2つの組織変革の方法論の基本知識を解説し、「ボトムアップ」と「トップダウン」の二項対立にとらわれず、総合的に組織をより良くしていくしていくための考え方を提示しています。

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組織ファシリテーション論 最新講義:組織の創造性を賦活する見取り図

「組織ファシリテーション」とは何か?:創造的な組織づくりの全体像

2021年4月にリニューアルしたCULTIBASE Labでは、毎週土曜日にライブイベントを開催しています。その第一弾コンテンツが、この「組織ファシリテーション 最新講義」です。CULTIBASEが最初期から掲げる「Creative Cultivation Model(CCM)」を活用し、個人・チーム・組織の3つのレイヤーによるボトムアップ型の組織変革の方法論である「組織ファシリテーション」について、その概要を解説しています。CULTIBASEの根幹の思想が詰まったコンテンツになっていますので、「まずはCULTIBASEについて知りたい!」という方は、この動画からご覧いただくのが良いかもしれません。

アーカイブ動画(フル)を観る
※Lab会員のみ

 

・イノベーション

イノベーションを形にするための「合意」形成の方法:連載「リサーチ・ドリブン・イノベーション」第11回

https://cultibase.jp/5985/

この春のCULTIBASEの一大ニュースとして、連載『リサーチ・ドリブン・イノベーション(著・安斎勇樹、小田裕和)』が翔泳社様より出版されました。本記事は連載の最終回となります。いきなり最終回…? と思われるかもしれませんが、この記事単体でも読み進められる内容になっていますので、ご安心ください。イノベーション・プロジェクトでは、アイデアや方向性についてなど、様々な場面で「合意」することが求められます。そうした中で、私たちは何を、どのように「合意」するべきなのでしょうか。イノベーションに限らず、解決困難な組織課題に対してチームで向き合う上で大切な心構えが紹介されています。

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『進化思考』を読み解く「問いのデザイン」

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生物の「進化」から読み解く、個の創造性の育むための思考法

この春出版された話題の一冊『進化思考』の著者である太刀川英輔さんと、まもなく出版一周年を迎える『問いのデザイン』の共著者である塩瀬隆之さんをゲストにお迎えた開催されたライブイベントを、5/8に開催しました。上記の動画では、イベントの前半部分における太刀川さんからの話題提供の様子を収録しています。後半では、塩瀬さんも交えて、CULTIBASEにおいても重要なキーワードのひとつである「探究的学習」をめぐる議論で盛り上がっていたシーンが印象的でした。創造性はいかに育むことができるのか。そもそも創造性とは何か。これらはCULTIBASEの根幹を成すテーマに『進化思考』という新たな切り口から迫っていったイベントとなりました。

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※Lab会員限定

 

・デザイン

毎年多数の新規事業を生み続ける、エムスリー流事業創造の要諦:連載「0→1デザイナー」第2回

https://cultibase.jp/7532/

導入数No.1のクラウド電子カルテサービスの発展を支えた仕組みと文化

現在よく知られたサービスは、どのように創業期の混乱を乗り越え、成長フェーズの荒波を乗り越えてきたのでしょうか。プロダクトの「0→1」をリードしたデザイナーから、当時の裏話を語ってもらう本連載。第2回では、今や群雄割拠のクラウド電子カルテ業界で、導入数No.1を誇る『エムスリーデジカル』の立ち上げ期における仕組みづくりのエッセンスを、エムスリー株式会社 CDO(Chief Design Officer)・古結隆介さんに伺いました。

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デザイナーの思考の癖を「アブダクション」で説明する|CULTIBASE Radio|Design #3

◎直感の根源となる認知の力「アブダクション」の基礎知識を学ぶ

CULTIBASEによる音声コンテンツ「CULTIBASE Radio」では、昨年度から始まった「Management」に加え、この春から新たに「Design」と「Facilitation」が加わりました。今回紹介するのは「Design」の第3回。これまでCULTIBASEでデザイン領域の知見を多数提供してきた小田裕和と瀧知恵美がパーソナリティを務め、「演繹」や「帰納」と並ぶ第3の認知の力であり、「発見の論理」とも呼ばれる「アブダクション」について、デザイナーの身体知と紐付けながら語っています。
CULTIBASE RadioはPodcastでも聴くことができますが、今回に関しては小田がスライドを用いながら丁寧に解説していますので、上記のYouTubeから視聴するのがオススメです。また、今回のRadioの内容をさらに深堀りしたイベント「飛躍した発想はどこから来るのか:デザイナーの身体知としての『アブダクション』を解明する」アーカイブ動画も、CULTIBASE Lab会員限定で公開中です。会員の方はぜひこちらもご覧ください。

イベントのアーカイブ動画(フル)を観る
※Lab会員限定

 

・学習・人材育成

全員がリーダーシップを発揮するために、どのように教育を行うか?:連載「リーダーシップ教育の最前線」第2回

◎一人ひとりのリーダーシップを育む「自己理解」の重要性

立教大学経営学部で若年層を対象としたリーダーシップ教育を研究・実践する舘野泰一准教授に寄る連載「リーダーシップ教育の最前線」では、メンバーの一人ひとりのリーダーシップを育むための最新理論と実践の手法を紹介しています。「効果的なリーダーシップを発揮するために、個人の能力・資質・行動の向上を目指すこと目指すこと」と定義されるリーダーシップ教育において、具体的にどのような能力・資質・行動が見られれば、リーダーシップが高まったと言えるのでしょうか。記事では、それらを測る指標となる4つの要素を提案。そのうちの一つである「自己理解」の重要性と育み方を解説しています。

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学習環境のイノベーション:“両利きのデザイン”は可能か?

4/17に開催された「学習環境のイノベーション:”両利きのデザイン”は可能か?」では、ゲストに山内祐平先生(東京大学大学院情報学環 教授)をお招きしました。山内先生はCULTIBASE編集長・安斎の修士・博士課程時代の指導教官であり、最も影響を受けた”師匠”の一人。まずは山内先生による近著『学習環境のイノベーション』に関する話題提供から始まり、後半以降はさながら実際のゼミのような雰囲気の中で、「学習」と「イノベーション」の二つの領域を行き来した「両利き」をめぐる議論が展開。リアルタイムに理論がアップデートしていく様子を垣間見れる内容となりました。上記のYouTubeでは山内先生の話題提供までを収録していますが、Lab会員の方にはぜひ後半以降のディスカッションも合わせて見ていただきたいイベントです。

アーカイブ動画(フル)を観る
※Lab会員限定

 

・ファシリテーション

対話が生み出す「創造性」の捉え方:連載「創造的対話入門」第1回

◎創造的な組織づくりの根幹を担う「対話」の定義と成立条件

本記事の冒頭で、組織ファシリテーションの役割を分断された専門領域を結びつけることと説明しましたが、そのための具体的な手法としてCULTIBASEが最も大事にするコミュニケーションのあり方に、「対話」があります。容易には解決できない組織課題に対して正しく向き合うためには、まずは互いのものの見方(意味づけ)を共有する姿勢・態度を持つことが大切です。
本連載では、こうした対話の定義や成立条件を改めて概観したのち、集団の創造性を引き出すことを念頭においた対話・「創造的対話」に関する考え方を紹介しています。次に紹介する「問いかけの作法」の動画と合わせて、組織内のコミュニケーションが今ひとつ深まらないと感じている方に読んでほしい記事です。

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問いかけの作法:チームのポテンシャルを活かす技術

◎チームが停滞する「4つの病」に対する“問いかけ”の処方箋

7/10に開催されたイベント「問いかけの作法:チームのポテンシャルを活かす技術」では、チームのポテンシャルを引き出す「良い問いかけ」の基本的な原則や、実際にコミュニケーション場面で「問いかけ」を機能させるための「問いかけの作法」について、3つのフェーズに分解しながら解説を行いました。YouTubeでは、講義の前半部を公開しています。
昨年発売された安斎による共著『問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション』の“続編”として位置づけられる今回の内容。チームの創造性を阻害する要因である「認識の固定化」と「関係性の固定化」が生み出される原因とその処方箋について、よりチームの個別具体的なコミュニケーションに寄り添うかたちで理論や手法が解説されています。日常で使えるノウハウが多数紹介されているので、組織におけるファシリテーションに興味がありながらも、どこから手を付ければわからないと悩む方にオススメです。

アーカイブ動画(フル)を観る
※Lab会員のみ

メディア「CULTIBASE」は、まもなく8/21にリリースから一周年を迎えます。
今後も多様な観点から、創造的な組織づくりにとって学びになるコンテンツを提供してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

なお、今週末には、以下のイベントの開催を予定しています。

▼8/14(土) 10:00-11:30 
職場の創造性を高めるルールのデザイン

ゲストに法律家の水野祐先生をお迎えし、チームの創造性を高めるための「自由」と「規則」の設計について学び、探究します。ご参加いただくためにはCULTIBASE Labへの会員登録が必要ですが、本イベントも冒頭20-30分のみYouTubeでの配信を予定しております。まずはお試しで内容を確認したいという方は、ぜひYouTube上でご視聴ください。YouTubeチャンネルにご登録いただくと、不定期で実施中のライブ配信の通知を受け取ることができます。見逃したくないという方はご活用ください。

気になるイベントやアーカイブ動画などがありましたら、ぜひCULTIBASEにお気軽にご入会してみてください。

▼CULTIBASE Labの詳細・お申し込みはこちら!
https://cultibase.jp/lab

ライター:水波洸
CULTIBASE 編集者
株式会社MIMIGURI Editor。法政大学経営学部経営学科卒業。千葉県出身。在学中から「対話の場のデザイン」を主な探求テーマとして、様々なワークショップや哲学対話の実践に参加・参画。卒業後はそうした活動の臨床心理的意義を模索する傍ら、NPOの広報担当としてワークショップレポートを多数執筆。現在はワークショップや対話イベント専門のライター・編集者としても活動。MIMIGURIでは、メディア編集を担当している。

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