スペキュラティヴ・デザインとハリウッドが出合う場所──私がSci-Arc Fiction&Entertainment Studioで学んだこと:連載「世界のデザインスクール紀行」第5回

スペキュラティヴ・デザインとハリウッドが出合う場所──私がSci-Arc Fiction&Entertainment Studioで学んだこと:連載「世界のデザインスクール紀行」第5回

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2021.06.22/ 19min read

「スペキュラティヴ・アーキテクト」という一風変わった肩書を名乗るリアム・ヤング。彼が率いる、南カルフォルニア建築大学フィクション&エンターテインメントスタジオは、建築系の大学でありながら異色のプログラムを提供しています。スタジオに在籍した、元建築家で現在はキャラクターアーティストをしている吉川学志さんが、スペキュラティヴ・デザインとハリウッドが出合うスタジオでの学びを振り返ります。


カルフォルニア独特の新しいモノを次々と試しながら実験していく文化は、時に突然変異的なモノを生み出す瞬間がある。そんな、常に何か新しいものを追い求める文化に憧れてこの地へ降り立った。

ロサンゼルスにはカリフォルニア芸術大学やアートセンター・カレッジ・オブ・デザインをはじめ、世界でも有数の美術大学が点在する。大まかにデザインを理論と技術に分けるとすると、これらの大学はより技術にフォーカスし、ロサンゼルスのエンターテインメント業界に数多くの人材を輩出している。

一方で、ヨーロッパや北米をはじめとするデザインスクールでは、理論やスキームにフォーカスするのが一般的であると思う。私が在籍した南カルフォルニア建築大学・フィクション&エンターテインメントスタジオ(以下Sci-Arc F&E studio)のユニークな点は、デザイン理論と同時にコンピューターグラフィックスを前提としたビジュアライゼーションにも焦点を当てるところにある。

理論と技術の中間地点にいる私たちは、もちろんデザインスクールほどしっかりとした理論は無いし、美術大学ほど技術は無い。一方で、その間にいるからこそ描けるものがあるのでないだろうか。

イギリスで誕生したスペキュラティヴな視座がロサンゼルスのエンターテインメント業界と出合うときどんな科学変化を起こすのか、そんな実験的な取り組みを読者の皆さんにシェアできたらと思う。

目次
「建てる」ことの限界
映像作品を通して「都市や建築の未来」を描く
世界観の設計からストーリーを展開する「ワールドビルディング」
ストーリー構築と技術の習得を両立する難しさ
自分自身についてもストーリーテリングする
未来のディティールを設計する
「名前のない職業」を目指して

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