“トイレ”の意味を探究する:連載「リサーチ・ドリブン・イノベーション」第4回

安斎 勇樹

2020.11.09/ 6min read

連載「リサーチ・ドリブン・イノベーション」の前回の記事では、具体的な4つの手順について解説しました。本記事では、リサーチ・ドリブン・イノベーションのイメージを具体的なものとするために、「素朴な問い」「曖昧なデータ」から生まれた、あるイノベーションプロジェクトの事例を紹介しましょう。

弊社と産学共同研究を行っていたリサーチを専門とする株式会社インテージが主導した自主研究で、「トイレ」をテーマにしたプロジェクトあります。同社と共同で、筆者(安斎)がファシリテートを行っています。この自主研究は、トイレットぺーバーを事業ドメインとするメーカーA社と、便器そのものを事業ドメインとするメーカーB社の2社の参画もあった同社の大型セミナーイベントに関連する複合プロジェクトでした。

いわゆる「外から内(アウトサイド・イン)」アプローチを採用するのであれば、トイレットペーパーや便器に関するユーザーニーズを丁寧に調査し、それぞれの不満や欲求を共感的に読み解き、解決するためのソリューションのアイデアに落とし込んでいきます。

あるいは「内から外(インサイド・アウト)」アプローチであれば、ユーザーに目を向けずに、自分の内なる意思に目を向けて、トイレットロールや、便器についてのビジョンを打ち立てるところからスタートさせるでしょう。

目次
まず、問いを立てるところから始める
手がかりを収集し、ワークショップで読み解く
トイレの意味の解釈の多様性
データを足場に、納得できるビジョンを描く


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